西川が新天地の楽天でも期待されている足で、存在感を示した。巨人との練習試合に1番指名打者で出場し、2打席とも出塁して2盗塁。リードオフマンとしての魅力を発揮した。 一回に初球を積極的に捉えて右前打を放つと、警戒されながらも二盗を決めた。「いいタイミングで(スタートを)切れたと思うし、いい盗塁だった」と納得の表情を浮かべた。 四球を選んだ三回も盗塁に成功。一回に続いて、単打で二塁から快足を飛ばして本塁に生還した。「イニング、打席を重ねるごとに実戦感覚が戻ってきている」。その言葉通り、調子は上向きだ。 ここ数年、走塁の向上が課題の楽天にとって、昨年を含めて4度盗塁王に輝いた西川の加入は大きな補強。若手の生きた教材にもなっている。キャンプでは指導もし、「興味を持ってくれだしたなと感じる」。チームの意識が変わっていることがうれしい。 石井監督は、相手バッテリーへのプレッシャーのかけ方など、細かい部分も評価。「やるべきことをしっかりやってくれている」との言葉に、信頼感がにじむ。(那覇) 【時事通信社】 〔写真説明〕巨人との練習試合で本塁に滑り込む楽天の西川=24日、那覇市