重圧待つリンクへ=ドーピング禍のワリエワ〔五輪・フィギュア〕
時事通信社 2022年02月15日 18:05:19
メダルを獲得しても、五輪開催中に授与式は行われない。メダル自体が剥奪されるかもしれない。自身のドーピング違反をめぐる問題で、その演技とともに世界中から疑いの視線も浴びるワリエワ。それでも優勝候補筆頭の15歳はリンクに立つ。 昨年12月に受けた検査の結果により暫定資格停止処分を受けたのは、団体金メダルに大きく貢献した翌日の今月8日。異議申し立てにより処分は解除されたものの、国際オリンピック委員会(IOC)などがスポーツ仲裁裁判所(CAS)に訴える一大事に発展した。 16歳未満であることなどを理由にCASはワリエワの出場継続を認めたが、ドーピング違反の有無が問われるのはこれから。SP開始前、IOC側は「違反が確定すればメダル剥奪」との姿勢を明確に示した。 女子の「4回転時代」をけん引するロシア勢の中でも、スケーティング技術やジャンプの精度を含む総合力で頭一つ抜けた存在。「うれしさもあるけど、精神的に疲れている。これは私が乗り越えるべき舞台」。地元メディアにそう語っていたワリエワが銀盤に向かった。(時事)【時事通信社】
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