福島千里は29日、オンラインを使った引退の記者会見に臨んだ。一問一答は次の通り。  ―引退に至った経緯は。  目指していた東京五輪が終わったタイミングでもあったし、けがのリスクが最後の年は多かった。目標に対してやりたい練習よりも、やれる練習を選択することが多くなってきた。  ―思い出深いレースは。  一番印象に残っているのは北京五輪。私の原点になっているのかなと思う。同じ会場で行われた2015年の世界選手権では目指していた走りができた。  ―今の気持ちは。  寂しさはもちろんある。十分にやり切ったのかは分からないが、頑張れるところは頑張ってきたかなというのはある。達成感はそこまでないけど、解放感は少しあるかな。  ―引退決断時の心境は。  割と自分に厳しくやってきたタイプだったと思う。やめる、諦めることに対してすごく恐怖心があったが、コーチやたくさんの方と相談して引退することを決めた。  ―世界のファイナルを意識したのはいつか。  世界大会のファイナリストというのは正直、なかなか手応えを感じられるものではなかった。予選を通過したいという目標では、準決勝に残れた時に何もできないと感じたレースがたくさんあった。ファイナリストを生で見させてもらって、まだまだ遠いなと感じるシーンはたくさんあった。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕オンラインでの記者会見で現役引退を表明する陸上女子短距離の福島千里=29日
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 「自分に厳しくやってきた」=引退の福島、記者会見で語る―陸上