【北京時事】北京五輪の大会組織委員会は29日、選手村で恒例となっているコンドーム配布について、「全ての関係者の健康を守り、病気の広がりを防ぐため、コンドームを配る伝統を守る」と明らかにした。国際オリンピック委員会(IOC)などが大会の新型コロナウイルス感染予防策をまとめた「プレーブック」では、関係者に対してハグや握手などの身体的接触を避けるよう求めている。 昨夏の東京五輪では選手村で配布せず、選手の母国でエイズウイルス(HIV)撲滅などの啓発活動に役立ててもらうため、帰国時に提供するとしていた。 北京五輪の組織委は、「宿泊施設の受付では適切な時期に、正しい手順で無料でコンドームを配布する」としている。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕報道関係者が滞在する「バブル方式」内のホテルの部屋に置かれたコンドーム=29日、北京