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『2024年新制度対応版 世界一かんたんなNISAとiDeCoの得する教科書』(宝島社)より
会社員 夫婦・子どもなしの方は…… |
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収入と支出をしっかり把握したうえで、「先取り」でできる限りの積立投資を着実に続けていくことで、人生100年時代を乗り切りましょう。 |
40代の夫婦2人世帯は、比較的家計に余裕があるケースが多いでしょう。子どもがいなければ、夫婦2人ともフルタイムで働いていることが多く、ある程度まとまった収入を得ている人が多い年代です。住宅購入も済ませて着々と返済を進めている夫婦もいると思います。つまり、収入面の余裕に加えてこの先の不確定要素も少ないことが、資産形成においても大きなメリットとなります。家計をしっかり管理して、できる限りの積立投資を続けていけば、人生100年時代に対応できる老後資金を作れるでしょう。
そこで老後資金の形成には、夫婦ともにiDeCoをフル活用します。勤務先の企業年金の形態にもよりますが、拠出限度額は月々1.2万~2.3万円です。
40歳であれば、iDeCoで投資を始めたとしても、20年間は掛金を積み立てることが可能です。このような長期投資では、株式の比率が50〜70%程度のバランス型ファンドを利用して積極的に運用資金を増やしましょう。資金の余裕があれば、つみたてNISA(2024年からは新NISA)や通常の課税口座(特定口座)も利用できます。
注意すべきは、現時点での資産が少なく、将来に不安を持つ世帯です。積立不足を挽回しようと、大きなリスクを取って短期間で運用資金を増やしたいと考える人も少なくありません。
実際、資産運用は「効果の強い薬」のようなものです。体力のある人(すでに資産がある人や収入が多い人)は強い薬を飲んでも耐えられる(リスクを取れる)のですが、体力がない人が強い薬を飲むと、副作用で体を壊してしまいます。資産運用で一発逆転は基本的に考えないことが大切です。
(※)2024年からは新NISA
<著者プロフィール>
藤川 太(ふじかわ・ふとし)
生活デザイン株式会社代表取締役。慶應義塾大学大学院理工学研究科を修了後、自動車会社で燃料電池自動車の研究開発に従事。その後2001年に家計の見直し相談センターを設立し、資産形成に関するアドバイスを行ってきた。『やっぱりサラリーマンは2 度破産する』(朝日新書)ほか、著書多数。2022年、無料の運用ロボットアドバイスサービス「ふくろう倶楽部」(https://club.mfukurow.com)をスタート。
The post 40代の資産形成!老後を見据えた着実な資産形成とは? first appeared on Wealth Road.