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・リスクを抑えながら実践経験を積める
・魅力的な金融商品を見つけたときに、すぐに投資できる
・投資先を少額ずつに分けると、リスクの分散効果がある
<少額投資のデメリット>
・期待できるリターンが小さい
・手数料の負担が相対的に大きくなる
・金額によっては取引できる銘柄が限られる
投資額を増やすのは、投資に慣れてからでも遅くありません。十分な投資経験を積んで知識が身に付くまでは、リスクを抑えた運用を心がけてください。
投資のリスクは、金融商品への投資額によって変わります。実際に、どれくらいの損失幅があるかを確認してみましょう。
以下の表では株価が10%~20%変動する銘柄に投資すると仮定して、投資額による損失幅の違いを計算(※)してみました。
投資額 | 10%下落の損失額 | 20%下落の損失額 |
---|---|---|
10万円 | 1万円 | 2万円 |
50万円 | 5万円 | 10万円 |
100万円 | 10万円 | 20万円 |
200万円 | 20万円 | 40万円 |
400万円 | 40万円 | 80万円 |
600万円 | 60万円 | 120万円 |
800万円 | 80万円 | 160万円 |
1,000万円 | 100万円 | 200万円 |
1,000万円を投資した場合、数十%の下落で数百万円の損失幅であることが分かりました。このように具体的な損失幅を計算することで、投資額や抱えるリスクを確認しやすくなります。
(※)各種手数料や税金を含めずに計算。
短期間で資産を10倍に増やそうとした場合、リスクの大きい投資を選ぶことになります。その結果、短期間で大半の資産を失ってしまう可能性があるので、無理に大きなリターンを期待しないようにしましょう。
ここまで解説した通り、1,000万円を1億円にすることは簡単ではありません。年数%の利回りでは30年前後かかるため、具体的な計画を立てる必要があります。
目標達成の期限を決めておくと、これから投資を続ける年数や、毎月の投資額などを計算しやすくなります。例えば、30歳の人が65歳を達成期限にすると、以下のような投資計画を立てられます。
<ステップ1>
目標の達成期限-現在の年齢=投資を続けられる年数
65歳-30歳=35年間
<ステップ2>
・カシオ計算機の「複利計算(元利合計)」で計算
→1,000万円を35年運用する場合に必要な平均利回りは6.8%(※)
実際の投資では利回りは毎年変動するので、上記の平均利回りは参考程度に留めましょう。
(※)各種手数料や税金を含めずに計算。
目標の金額に到達するために必要な利回りが分かったら、次はその利回りを期待できる金融商品を探すことが必要です。金融商品ごとに価格を動かす要因は異なるため、それぞれの価格変動の要因を確認することが大切です。
金融商品ごとの代表的な価格変動の要因は、以下のとおりです。
・株式投資
→個別企業の業績、経済状況、金利の動向
・投資信託
→ポートフォリオの組入銘柄の値動き、分配金
・不動産
→金利の動向、不動産価格の推移
・FX(外国為替証拠金取引)
→各国の金利の動向、為替レートの推移
上記の他にも価格変動の要因は複数あります。これらの価格変動の要因を踏まえた上で、中長期にわたって計画の利回りを期待できるものを分析・調査することが大切です。
投資のリスクを考えると、1,000万円を1億円にすることは難易度が高いといえます。相場によっては資産が減ることもあるので、リスクを抑えることは大切です。現実的な計画を立てられない場合は、目標金額を下げたり期限を伸ばしたりすることも検討してください。
※本記事は投資に関わる基礎知識を解説することを目的としており、投資を推奨するものではありません。また、過去の実績は将来の運用成果等を保証するものではありません。
The post 1,000万円を1億円に増やすのは可能?投資で増やすなら何年かかる? first appeared on Wealth Road.