京セラ株式会社(代表取締役社長:谷本 秀夫、以下、京セラ)は、繊維・アパレル業界の水質汚染などの社会課題の解決に貢献するため、水の使用量を極限まで削減したインクジェット捺染(なっせん)*1プリンター「FOREARTH」(フォレアス)を開発し、このたび、3月22日(金)の「世界水の日(World Water Day)」に合わせて、人々の環境意識の向上を目指した「TRUE BLUE TEXTILE(トゥルー・ブルー・テキスタイル)」プロジェクトを開始します。*1 生地に模様を印刷すること
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202403127905-O11-Lswk7YXo】 “水をまもるために、まとう”をコンセプトにした「TRUE BLUE TEXTILE」プロジェクトは、ファッションを身に着けることで繊維・アパレル業界における社会課題を知り、考えるきっかけを促す取り組みです。 このたび、日本で最も美しい水質を誇る高知県・仁淀川の水を用いた水面の柄を「FOREARTH」でプリントした生地「TRUE BLUE TEXTILE」を制作しました。
本プロジェクトの趣旨に賛同いただいた森永邦彦氏が手掛ける「ANREALAGE」(アンリアレイジ)さまと、数々のデザイナーを世に送り出してきたバンタンデザイン研究所さまに、合計5着の衣装を制作いただき、3月16日(土)から17日(日)まで東京渋谷PARCOで、3月22日(金)から3月24日(日)まで京都市京セラ美術館で展示いたします。さらに、先着順で本プロジェクトの趣旨にご賛同いただける方に「TRUE BLUE TEXTILE」を無償提供いたします。 京セラは、この活動を通じて、繊維・アパレル業界が抱える社会課題解決に努めてまいります。
「TRUE BLUE TEXTILE」プロジェクト開始の背景 従来、繊維・アパレル業界では、生地を染める際に、スチームや洗浄などの工程で大量の水を使用しており、その排水による水質汚染が世界的な問題となっています。加えて、在庫過多による大量廃棄問題も注目されており、早急な対応を迫られています。 京セラは、これらの課題解決に貢献するため、高速・高画質印刷を実現するインクジェット技術と、京セラドキュメントソリューションズのインク・機器開発技術を融合させ、水の使用を極限まで削減したインクジェット捺染プリンター「FOREARTH」の開発に成功しました。「TRUE BLUE TEXTILE」プロジェクトは、「FOREARTH」で印刷した生地で制作したファッションを通じて、“水をまもるために、まとう”という意義を多くの人々に考えていただく取り組みです。
アパレル業界をけん引するデザイナーたちと「TRUE BLUE TEXTILE」ドレスを制作 「TRUE BLUE TEXTILE」の発表にあたり、森永邦彦氏が手掛ける「ANREALAGE」(アンリアレイジ)にドレスを制作いただきました。また、森永氏の母校でもあるバンタンデザイン研究所の現役学生デザイナーにも、このテキスタイルを使用したドレスを制作いただきました。
<アンリアレイジ・森永邦彦氏作品コンセプト> 「WATER DROP COLLECTION」 循環する一滴の水から発想した地球型の一着。水循環の始まりは、一滴の水滴。海水や地表面の水が蒸発し、上空で雲になり、やがて雨や雪になる最初の一滴を形にする。従来の捺染に比べ99% *3の水使用量を削減する「FOREARTH」のコンセプトを象徴します。 *3 当社調べ 2022年
「TRUE BLUE TEXTILE」の無償提供について 「TRUE BLUE TEXTILE」の活動趣旨にご賛同いただける方に向けて、テキスタイルの無償配布を行います。先着順でなくなり次第終了となります。 詳細については、以下のURLよりご確認ください。 https://www.kyocera.co.jp/truebluetextile/
世界水の日について 3月22日(金)は、「世界水の日(World Water Day)」です。「世界水の日(World Water Day)」は、淡水の保全と持続可能な淡水資源管理の促進への人々の意識を啓発し、各国の行動につなげるため、1992年12月の国連総会で制定されました。以降、世界中で毎年3月22日やその前後に、さまざまな催しやキャンペーンなどが行われています。