韓国慶北大学校のMoon Kyu Kwak教授およびその共同研究者らは、ヤモリの足裏を模倣した接着盤にソフトアクチュエータを組み合わせることで、接着時には強い接着能を保ちながら、容易に脱着できる搬送ソフトロボットの開発に成功しました。物品の搬送や分別など、ロボット産業への利用が期待される研究成果は、2023年10月25日に「Science and Technology of Advanced Materials」誌に掲載されました。
著者の一人、Sung Ho Lee教授は、「搬送ロボットは、モノを持ち上げ、任意の場所まで移動させ、配置する、という動作を繰り返し行っています。そこにヤモリの足裏を模倣した接着盤を用いたいというニーズは産業界に多くあります。今回の研究成果を産業分野に応用し、さらに進歩したモデルを開発するための研究を進めることで、産業界との学術界の架け橋になりたいと思っています」としています。
論文情報 タイトル:Vacuum-powered soft actuator with oblique air chambers for easy detachment of artificial dry adhesive by coupled contraction and twisting 著者:Seung Hoon Yoo, Minsu Kim, Han Jun Park, Ga In Lee, Sung Ho Lee* &Moon Kyu Kwak** *Department of Mechanical Engineering, Dong-A University, Busan 49315, Republic of Korea (E-mail: sunghol@dau.ac.kr), **Department of Mechanical Engineering, Kyungpook National University, Daegu 41566, Republic of Korea (E-mail: mkkwak@knu.ac.kr) 引用:Science and Technology of Advanced Materials: Methods Vol. 24 (2023) 2274818