マサチューセッツ総合病院(Massachusetts General Hospital)腎臓内科のメーガン・シセ医師(Meghan Sise, MD)は次のように述べています。「進行したCKDや末期腎不全(ESKD)患者さんは、ワクチンを接種していても、入院を伴うCOVID-19重症化リスクが高く、死亡率も依然として高い水準にあります。進行したCKDやESKDを有するCOVID-19患者さんに関する臨床試験の情報は限られており、現在、この集団に対する抗ウイルス薬の選択肢はわずかです。今回のレムデシビルに関する添付文書の最新のアップデートには、進行したCKDおよびESKD患者さんへの処方が含まれており、これはCOVID-19による影響が依然として高い集団にとって、重要な進歩です」
用法および用量 ・アナフィラキシーなど、重度の過敏症反応の管理が可能な条件下で投与されます。 ・投与期間: O 入院患者の場合、COVID-19の徴候があると診断された場合、早急にベクルリーを投与する必要があります。 O 侵襲的機械換気および/またはECMOを必要としない入院患者の場合、推奨投与期間は5日間です。臨床的改善が認められない場合、投与期間をさらに5日間まで延長でき、投与日数の合計は最高で10日間です。 O 侵襲的機械換気および/または ECMO を必要とする入院患者の場合、推奨投与期 間は合計 10 日間です。 O 軽症から中等症のCOVID-19と診断され、入院または死亡を含むCOVID-19重症化リスクの高い非入院患者の場合、推奨投与期間は合計で3日間です。COVID-19の徴候があると診断された場合、できるだけ早急に、症状発現から7日以内に外来での使用を開始することを推奨します。 ・投与前および投与中の検査:ベクルリーの投与開始前は肝機能検査、プロトロビン時間の検査を行い、投与期間中も、臨床上必要に応じて行ってください。 ・腎機能障害:透析患者を含め、腎機能障害の程度に関わらず、腎機能障害を有する患者に対するベクルリーの投与量調整は推奨しません。ベクルリーは、透析のタイミングとは関係なく投与可能です。