Hannover University School of Medicineの呼吸器病学教授で、肺疾患・感染症部門長のトビアス・ウェルテ医師(Dr. Tobias Welte)は次のように述べています。「CHMPの肯定的な見解は、重度の腎機能障害を有する人々におけるベクルリーの安全性プロファイルの妥当性を立証する一助となります。依然として治療選択肢が限られているこの集団に対してベクルリーの使用が拡大された場合、より多くの人々がCOVID-19の治療にアクセスできるようになります」
用法および用量 ・アナフィラキシーなど、重度の過敏症反応の管理が可能な条件下で投与されます。 ・投与期間: O 入院患者の場合、COVID-19の徴候があると診断された場合、早急にベクルリーを投与する必要があります。 O 侵襲的機械換気および/またはECMOを必要としない入院患者の場合、推奨投与期間は5日間です。臨床的改善が認められない場合、投与期間をさらに5日間まで延長でき、投与日数の合計は最高で10日間です。 O 侵襲的機械換気および/または ECMO を必要とする入院患者の場合、推奨投与期間は合計 10 日間です。 O 軽症から軽症から軽症から中等症のCOVID-19と診断され、入院または死亡を含むCOVID-19重症化リスクの高い非入院患者の場合、推奨投与期間は合計で3日間です。COVID-19の徴候があると診断された場合、できるだけ早急に、症状発現から7日以内に外来での使用を開始することを推奨します。 O 投与前および投与中の検査:ベクルリーの投与開始前はeGFR、肝機能検査、プロ トロビン時間の検査を行い、投与期間中も、臨床上必要に応じて行ってください。 O 腎機能障害:eGFRが30 mL/分未満の患者には、ベクルリーの投与は推奨しません。