株式会社浅井ゲルマニウム研究所(代表取締役:志柿松作、以下弊社)の研究チームは、食品・化粧品原料であるアサイゲルマニウム®(有機ゲルマニウム化合物)が、未分化なマクロファージを「M1マクロファージ」へと分化させ、がん細胞に対する攻撃性・貪食能を向上させることを明らかにしました。 本研究は、2023年1月、査読付き国際科学ジャーナル誌『International Journal of Molecular Sciences』に掲載されました。 ※本ニュースリリースでは、物質名を「アサイゲルマニウム®」に統一しておりますが、生体内(実験)ではアサイゲルマニウム®の水解物である3-(trihydroxygermyl)propanoic acid (THGP)が作用します。
ポイント ① マクロファージをアサイゲルマニウム®が含まれる培地で長期間培養することによってM1マクロファージの特徴を持つマクロファージへと分化した。 ② アサイゲルマニウム®によって分化したマクロファージは「Don’t eat me signal」(SIRP-α CD47 axis)を抑制することにより、がん細胞の認識能・貪食能が高まることが明らかになった。 ③ アサイゲルマニウム®を長期間摂取したマウスにおいても、腹腔内のM1マクロファージの割合が多く、異物に対する貪食能が亢進していた。 ④ アサイゲルマニウム®が新規のマクロファージの分化誘導剤として、新たな免疫療法への応用が期待される。