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ネット、とりわけスマホの普及は社会変革、情報革命だが、人類にとって大きな利益をもたらした半面、様々な社会病理現象も指摘されている。トランプ大統領による米国社会の分断、戦争における情報・宣伝戦はSNSなど情報発信を簡単にできるようになった弊害ともいわれてきた。個人中傷も大きな社会問題となっている。
長らくメディアに関わり、独立系のネットメディアJ-CASTニュースの創刊、運用にもかかわってきた蜷川が、その体験からネットの利点と課題の源流を考えた。今回の著作は、ネット現場からの喝!だという。
新聞、雑誌書籍の課題、ネットでばら売りされるコンテンツの問題点、将来のメディア像を「自戒を込めて」まとめている。
「デジタル・ファシズム」「ルポ貧困大国アメリカ」などの著書で厳しく現代社会の問題をえぐる国際ジャーナリスト堤未果さんがあとがきで推薦している。
蜷川会長には「ネットの炎上力」(文春新書)「田中角栄は死なず」(徳間文庫)「インド人力宇宙船」(朝日新聞社)などの著作がある。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202203299262-O2-QIwJMXz9】
「デマ映えの民主主義」(蜷川真夫著、かもがわ出版刊、2022年4月1日発行)
目次
プロローグ ネットの進化は人間社会を分断したのか
1章 ネット情報の信頼が揺らいでいる
2章 新聞業界よ、座して死を待つな
3章 スマホに押される出版業の活路
4章 ネット型ニュースの落とし穴
5章 ネットで大衆化した「デマ」
6章 美術品は情報コンテンツである
7章 増幅する「有名」の経済価値
8章 フィルターバブルが現実となった
9章 再びメディアが役割を担うとき
寄稿 「見えない利益」が民主主義を支える 堤未果
エピローグ 個人の情報発信力を生かすためにhttp://www.kamogawa.co.jp/kensaku/syoseki/ta/1212.html