ヘルスケアおよびバイオ医薬品のグローバル大手イーライリリー・アンド・カンパニーとアイルランド政府産業開発庁は、同社がリムリックでの製造工場新設に約4億ユーロを投資する予定であると発表しました。この投資計画の承認手続きに向け、同社はリムリック市と県議会に計画申請書を提出します。

この新工場は、イーライリリー社のバイオロジック有効成分の製造ネットワークの拡大及び既存の製剤需要増を支えるとともに、有望なアルツハイマー病関連新薬の製品ポートフォリオをはじめとする同社の安定した開発パイプラインを世界中の患者に提供する上で重要な役割を果たすことが期待されています。

本計画では、技師、科学者、業務担当者など高技能職300人を超える雇用が創出され、最新の生物製剤製造技術を駆使して健康上の課題を抱える患者の人生を変える治療薬を世に送り出すことが期待されています。また、工場建設期間中は、さらにおよそ500人の雇用が必要となります。

アイルランドは信頼性の高い高技能労働力に恵まれ、ライフサイエンスとバイオ医薬品製造の中心地となりました。リムリックをはじめアイルランド全土のライフサイエンス業界、地域社会、充実した科学・技術・工学・数学(STEM)プログラムをもつ大学の間で培われた強いつながりは、リリー社の新工場に理想的な立地条件ともいえます。

アイルランド政府産業開発庁のマーティン・シャナハン長官は次のように述べました。「イーライリリー社はアイルランドに1978年に拠点を設置しており、今回発表するこの規模の投資は、中西部地域だけでなくアイルランドにとっても大いに嬉しいニュースです。同社はコークで約2300人をすでに雇用していますが、拠点をさらに中西部に広げ、リムリックにバイオ医薬品製造工場を一から建設するという計画は、イーライリリー社がアイルランドとこの地域の優秀な人材に寄せる信頼の証しです。工場建設における約500人の雇用は、地域経済にも大きな恩恵をもたらすでしょう。アイルランド政府産業開発庁の継続な支援をお約束します」

アイルランド政府産業開発庁日本代表 デレク・フィッツジェラルドは次のように述べました。
「本発表は、バイオ医薬品分野ではアムジェン、ファイザーおよび武田薬品工業などに続くものです。 また、昨年、イーライリリー社は、アイルランドの拠点で最大5.6MWの発電を行うソーラーファームプロジェクトを発表し、炭素源からの年間電力使用量を約6GWH、二酸化炭素排出量を2,350トン削減することを明らかにしました。これは、製薬会社のサステイナビリティ目標達成をアイルランドが支援した例です」

■アイルランド政府産業開発庁 (IDA Ireland) について
アイルランド政府産業開発庁は、アイルランドの産業開発、海外からの直接投資等を推進する目的で設立された政府機関です。日本事務所では、過去40年間にわたり、欧州への進出を検討されている日本企業向けに、立地や人材、税制、優遇措置など各種最新情報の提供のほか、現地視察、進出計画の立案から進出後のサポートまで幅広い支援を行っています。
過去のプレスリリースは、https://www.idaireland.jp/newsroom/ をご覧ください。

情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 イーライリリー社、アイルランド・リムリックのバイオ医薬品工場への 4億ユーロ投資計画を発表