ベイラー大学メディカルセンターおよびベイラー・スコット&ホワイト・リサーチ・インスティテュートの心臓専門医、そしてNEJMに掲載された論文の主執筆者であるロバート L. ゴットリーブ医学博士(Robert L. Gottlieb, MD, PhD)は、「これらのデータは、ベクルリーの3日間投与が患者さんの入院を回避させる重要な役割を担う可能性を示しています。私たちの病院では治療を必要とする患者さんをサポートする準備は整っていますが、疾患の進行リスクを軽減し、酸素補給を必要としない患者さんの自宅療養を可能にするためには、予防と早期段階での治療が望まれます。ベクルリーは、最前線で治療にあたる医療従事者がCOVID-19による入院患者さんの治療を効果的に治療するための信頼する治療手段であり、ベクルリーによる早期の抗ウイルス療法は、ワクチン接種を中心とした一時予防の取り組みに始まる一連の治療の延長線上にあると考えられます。ベクルリーのような抗ウイルス薬は、ウイルスの複製過程のさまざまな段階を標的とする複数の治療を組み合わせて投与することが一般的です。この点を考慮すると、新たな治療選択肢が可能となった場合、外来での点滴が可能な環境下では、短期間の静脈内投与が相補的な治療選択肢となる可能性があります」と述べています。