オムロン株式会社(本社: 京都市下京区、代表取締役社長 CEO: 山田義仁)は、昨年、7月に発売開始したロボット統合コントローラー*²を活用することで設備全体をデジタルで再現し、実機と同等の精度で動作を簡単に検証できるシミュレーションソフトウェア、「Sysmac Studio 3Dシミュレーション」を10月4日グローバルに提供開始します。「Sysmac Studio 3Dシミュレーション」は、顧客が自社で開発するカスタムロボットや、パートナー企業の機器も含めた設備全体のシミュレーションを可能とします。オムロンが保有するロボットを含めた豊富な制御機器群に加え、顧客のカスタムロボット、パートナー企業の機器も含め幅広く設備全体を検証できることで、製造業の生産能力向上と、設備の立ち上げから保全までを短期間で実現することに貢献します。
オムロンは、独自のコンセプト“i-Automation!”を掲げ、製造現場の革新に取り組んでいます。 「ロボット統合コントローラー」により、i-Automation!がさらに進化することで、製造プロセスに必要な制御機器をシームレスに統合し、バーチャルとリアルを融合した「時間や場所の制約にとらわれない、新たなエンジニアリングスタイル」の実現で製造現場の変革にチャレンジし続けています。今回提供開始する「Sysmac Studio 3Dシミュレーション」は、ロボット統合コントローラーで制御する自作のカスタムロボットと設備の中で多く使用されるパートナー企業の汎用的な機器*³も簡単にシミュレーションに組み込むことを可能にしました。その結果、設備全体の動作を確認でき、設備を実際に立ち上げる前にデジタル上で見える化・動きの事前検証を行えるため、設備設計や動作検証の時間を50%短縮します。さらに、設備稼働後は、実機の動作状況をデジタル上で確認、モニタリングすることで、異常時の原因解明までの時間を短期化し、リモートでのプログラム修正を実現し、改造にかかる時間の短縮にも貢献します。オムロンは、今後も、ロボット統合コントローラーでモノづくり現場のDX化と、生産性の飛躍的進化をさせてまいります。
統合ソフトウェア「Sysmac Studio 3D シミュレーション機能」の主な特長と利点 ・モーション制御で動作させるカスタムロボット機構(パラレルリンク機構、シリアルリンク機構)の3Dシミュレーションが設定メニューに条件設定するだけで可能 ・I/O制御で動作させるEtherCAT接続される他社機器(電動シリンダ―、電動チャックなど)の3Dシミュレーションが設定メニューに条件設定していくだけで可能