ベイラー大学メディカルセンターおよびベイラー・スコット&ホワイト・リサーチ・インスティテュートの心臓専門医であり治験責任医師であるロバート L. ゴットリーブ医学博士は以下のように述べています「抗ウイルス薬は、疾患の初期段階で使用することにより、最大限の効果を発揮します。昨年夏に示された臨床試験の結果では、酸素吸入を必要としないCOVID-19入院患者さんにおいても、レムデシビルの有用性が確認されました。今回の最新データは、レムデシビルにより、高リスク患者さんの症状が悪化する前に回復する、また医療機関で受診する必要がなくなることを促進させる可能性を示しています。」「新規のCOVID-19感染者の急増により入院患者数は激増し、既に過重な負担を強いられている医療システムへの需要はさらに高まっています。ベクルリーの名で商品化されているレムデシビルは、COVID-19による入院患者さんの治療において有効な抗ウイルス薬で、疾患の進行を抑えるために不可欠な治療薬です」
ベクルリーの抗ウイルス活性については、アルファ、ベータ、ガンマ、デルタ、イプシロンを含む懸念される変異株(VOC:variant of concern)およびSARS-CoV-2の1つである注目すべき変異株(VOI:variant of interest)に対する検討がされました。その結果、ベクルリーが現在確認されているSARS-CoV-2ウイルスの変異株に対しても有効であることが示唆されています。