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SDGsゲーミフィケーション教材を活用できる教員を全国で育成
~本事業採択は3年連続、私立大学は金沢工業大学のみ~
金沢工業大学は、文部科学省の令和3(2021)年度「SDGs達成の担い手育成(ESD)推進事業」に評価点トップで採択されました。金沢工業大学の本事業の採択は3年連続となります。
大学の採択校はこれまですべて国立大学のみ、私学は本学のみとなっています。
金沢工業大学は、SDGs達成の担い手を育成する教育(SDGsイノベーション教育)が高く評価され、第1回ジャパンSDGsアワード官房長官賞を受賞しています。全学的にSDGs達成に貢献する教育研究を推進しており、学内にSDGs推進センターを設置するとともに、SDGsを学ぶためのゲーミフィケーション教材の開発、地元自治体と連携したSDGs達成の取り組みなどを進めています。
今回の事業採択を受け、SDGsイノベーション教育カリキュラムをベースとして開発した教材を活用できる教員を、全国47都道府県で育成することを目指し、SDGs達成に貢献していきます。
ESD研修や独自教材開発を通じて、SDGs達成の担い手を育てるための支援を実施
金沢工業大学は、採択された「ゲーミフィケーションを活用したSDGs教材・カリキュラムについて教員同士の学びあいを促す学習コミュニティの創造」の取り組みの中で、教育委員会や大学等と連携し、学校教師等を対象としたESD研修の実施、その成果のフォローアップと発信を行っていきます。
本事業の目的は、全国の小学・中学・高校・学習塾などが、ゲーミフィケーションを活用したSDGs教育カリキュラムを用いることで、持続可能な社会の担い手を育成できるようにすることです。近年、SDGs達成についての意識が高まりつつあり、2020年度から本格実施となった新学習指導要領においても「持続可能な社会の創り手の育成」が明記されるなど、教育現場においてもSDGs達成に向けた動きが始まっています。金沢工業大学は、SDGsイノベーション教育カリキュラムをベースとして開発した小学生・中学生・高校生向けの教材を活用できる教員を、全国47都道府県で育成することを目指します。
2020年度は、2019度に開発したゲーミフィケーションを活用したSDGs教材・カリキュラムを用いて、ESDを実践する教員向けの人材育成を行い、ロールモデル校として教育拠点校を設置しました。2021年度は、教育拠点校を中心に教員同士が学びあうことで、学習効果の向上並びに導入校の拡大を促す学習コミュニティの創造・運営を行います。また、コミュニティの核となるSDGsイノベーション教育拠点校では、独自教材の開発やクラス・学年横断の取り組みへの発展を目指していきます。最終的な成果として「全ての小学生・中学生・高校生の主体的な学びを促す」、「全国の小学・中学・高校・学習塾へのカリキュラム提供」、「学生が自分で自分が進みたいと思う道を歩み、より人生を楽しめるようにする」を目標とし、事業を進めていきます。
具体的には、
①学習コミュニティの創造
②金沢工業大学と教育拠点校のオリジナル教材の共同開発のための研修実施
③教育拠点校による他の教育拠点への横展開のための研修実施支援
④教育拠点校の他クラス・他学年への横展開のための研修実施支援
⑤認定講師候補となる若者のコミュニティ創造
を5つの柱として事業を展開します。現在、新型コロナウイルスの感染拡大により、遠隔授業の実施など学習環境の変革が求められている中、感染リスクに十分配慮しつつ学習の機会を確保するために、令和2年度同様、オンラインを活用した新たな研修スタイルの構築を図り、学校の新しい生活様式に対応しながら全国展開の研修を実施していきます。
全国規模の事業としての展開を計画しており、金沢工業大学の拠点である石川県、SDGs展開支援を行っている広島県、沖縄県、長崎県、愛媛県に加え、金沢工業大学のゲーミフィケーション教材を既に活用している教育機関の数が多い北海道、大阪府、兵庫県、京都府、東京都、埼玉県、千葉県、愛知県、福岡県、静岡県を中心に全国47都道府県に広く展開を行っていきます。