市場調査やマーケティングを専門としている矢野経済研究所の調査によると、パワーエレクトロニクス市場の産額は2020年に290.1億USドルに達すると予測されているとのことです。そのうちのパワーモジュールは主にモーター駆動機、インバーター機器、電源装置などのコンポーネントに用いられ、伝送と運用プロセスでの変換及び抑制上に必要な電力を提供し、機械動力の核心となっています。ITRI電子及び光電系統研究所(Electronic and Optoelectronic System Research Laboratories)所長呉志毅(Chih Yi, Wu)氏によると、全世界が省エネ・低炭素化に取り組んでおり、エネルギー利用効率の向上によって、省エネがますます社会に普及・浸透していくことが明らかになっています。これはパワーモジュールの重要性が著しく増加すると意味しています。関連技術の進歩することで、将来の省エネ自動車、電気自動車、自動車の電子化、ソーラーエネルギー、風力などの発電設備の迅速な発展をもたらします。
「IGBTインテリジェントパワーモジュール」は台湾の会社のPANJITグループ(PANJIT International Inc.)と共同開発したもので、コンピュータ支援エンジニアリングのソフトウェアエンジニアイング分析によって、従来の製品より運用上の40%の熱抵抗を削減し、運用中ウェハーの温度を20°C下げ、電気エネルギーの変換でのシステム安定性及び転換効率を向上させました。一方、パワーモジュールの開発では、完成された設計、パッケージ、量産テストなどのITRI独自の研究基礎及び経験を有しているため、迅速的かつ信頼できる技術を提供しています。