南米初、MRV Engenharia 社のルーベンス・メニン氏が「EY World Entrepreneur Of The Year 2018」を受賞
EYが実施するアントレプレナー表彰制度『EY World Entrepreneur Of The Year(以下、WEOY)』が、2018年6月16日(現地時間)、モナコ公国のサル・デ・エトワールで開催され、ブラジルのMRV Engenharia e Participações社(以下、MRV社)の会長のルーベンス・メニン(Rubens Menin)氏が世界ナンバーワンのアントレプレナーに贈られる
「EY World Entrepreneur Of The Year™ 2018」を受賞しました。同氏は、モナコでの受賞を目指して46の国と地域から集まった56人の「アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー」代表を含む761人のアントレプレナーの中から選ばれました。なお、ルーベンス氏は、南米初のWorld EOY受賞者となりました。
ルーベンス・メニン氏が起業しようと思ったのは、多くのブラジル人にとって持ち家を所有することは実現不可能な夢であることを知ったからでした。そして、まだ21歳だった1979年に、MRV Engenharia e Participações社を他の2人の共同創業者と共に設立しました。彼が創業した1970年代には、ブラジルの都市の「スラム化」が問題になっていました。ルーベンス氏はこの状態を、より手ごろな価格の不動産をブラジルの一般市民に提供する機会と捉えました。それまでほとんど職人だけの世界だった建設業を真の意味での建設業界に変えていくことで、これを実現しようと考えたのです。
MRV社はルーベンス・メニン氏のリーダーシップの下、2017年までにブラジル国内で32万戸以上の一戸建てや集合住宅を建築し販売してきました。これによって、100万人以上のブラジル国民がマイホームを持つという夢を実現することができました。同社は現在合計214の建設現場を管理していますが、1現場当たり平均で398戸の住宅が建設されています。また、2008年以降、他の数社の建設会社と共同で、ブラジル連邦政府の社会住宅プログラム「Minha Casa, Minha Vida (私の家、私の生活)」に参加しており、これまで300万戸の住宅をブラジル国民に提供しています。
MRV Engenharia e Participações社はその38年に渡る歴史の中で、道路、下水道、電力ネットワーク、学校、デイケアセンター、地域ヘルスケアセンターなどの都市インフラに3億200万米ドル以上を投資しています。それだけでなく、緑化事業にも力を入れ、公共広場の建設や、公園のリニューアルを行なっています。100万本の木を植えて、大気から55万トンの二酸化炭素を取り除くという同社の目標は、ブラジルの「Programa Amigo do Clima(気候の友達プログラム)」を通じて達成されました。
ルーベンス・メニン氏のリーダーシップのもと、MRV Engenharia e Participações社は同族経営企業に成長し、彼の「やればできる」という前向きな姿勢が次世代に受け継がれています。MRV社では現在、息子のラファエル・メニン氏、および甥のエドゥアルド・フィッシャー氏が共同CEOとして活躍しており、娘のマリア・メニン氏がCLO(最高法務責任者)を務めています。
審査員について
独立審査委員会はNixon Energy Investments(米国)のジム・ニクソン氏を審査員長として、以下のメンバーで構成されています。