セブリングにおいてポルシェが優勝と3位を獲得



IMSAウェザーテックスポーツカー選手権第2戦:セブリング12時間レース(米国)



ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:オリバー・ブルーメ)のポルシェ911 RSRは、フロリダのセブリング・インターナショナル・レースウェイで開催されたIMSAウェザーテックスポーツカー選手権の第2戦において今シーズン初勝利を飾りました。この勝利により、ポルシェは北米耐久カップ争いにおいても多くのポイントを獲得しました。



米国最古の過酷なスポーツカーレースであるセブリング12時間レースは、飛行場の滑走路を使用した起伏の大きいサーキットで行われ、その息をのむような決勝において、ポルシェ911 RSRを駆るパトリック・ピレ(フランス)/ニック・タンディ(英国)/フレデリック・マコヴィエッキ(フランス)組がGTLMクラスの優勝を飾りました。もう一台の911 RSRのステアリングを握るアール・バンバー(ニュージーランド)/ローレンス・ヴァンスール(ベルギー)/ジャンマリア・ブルーニ(イタリア)組は、サーキットを328周して3位でゴールしました。わずか1週間前にも、911 GT3 Rが、セントピーターズバーグ市街地コースで開催されたワールドチャレンジ開幕戦の両ラウンドを制しています。フロリダとアイコニックなスポーツカーである911の相性が良いことが、2週連続で証明されました。



春のうららかな天候に恵まれた3月17日(土)の朝、43台の車は66回目を迎えた伝統あるレースのスタートを切りました。ポルシェはここで1960年以来、18回の総合優勝と71回のクラス優勝を飾り、最も成功を収めたメーカーとして歴史を刻んでいます。ポルシェ911 RSR 912号車のコックピットに座るローセンス・ヴァンスールは、3列目のグリッドの6番手からスタートして、1周目で2つポジションを上げます。911号車の911 RSRを駆るニック・タンディも、ヴァンスールの背後からスタートして3つポジションを上げました。接戦で始まったレースは、14周目に最初のセーフティカーが発動(レース中の合計11回)され、中断となりました。



ポルシェGTチームの完璧なピットストップとドライバーの非の打ちどころのないパフォーマンスによって、911 RSRは、BMW、シボレー、フェラーリ、フォードの強豪を相手に、先頭集団に留まります。40周目に912号車のヴァンスールが初めて首位に立ち、2時間30分が経過したときにはチームメイトのブルーニがGTクラスの先頭を走ります。 レース半ばの6時間が経過する直前には、タンディも先頭集団に加わり、以降は911号車のマコヴィエッキが2時間のあいだGTクラスを牽きます。日没後に予定通りピットストップを行いますが、その後も911 RSRは先頭にプレッシャーを与え続けます。コースを逸れてリアディフューザーを破損しても、記録的な速さで交換し、ロスタイムをすぐに取り戻しました。



セブリング・インターナショナル・レースウェイは最初から最後までスリルに満ち溢れていました。全米から集まったファンが、全てのクラスにわたって繰り広げられるポジション争いと、先頭が激しく入れ替わる魅力的なレースに酔いしれます。そしてポルシェのパイロットと911RSRの輝きが失われることはなく、10時間10分を経過した279周目に、911号車のステアリングを握ったピレが先頭に立ちます。その後、タンディが見事な運転でこのポジションを守り、チェッカーフラッグを受けました。



この勝利によって、ニック・タンディ(英国)/パトリック・ピレ(フランス)/フレデリック・マコヴィエッキ(フランス)組はドライバーズ部門の2位にランクアップしました。ポルシェはマニュファクチャラーズ部門でも2位に上がっています。



IMSAウェザーテックスポーツカー選手権第3戦は、4月14日に米国カリフォルニア州のロングビーチ市街地コースで開催されます。



レース後のコメント

GTファクトリーモータースポーツ ディレクター、パスカル・ツアリンデン:「セブリングで2つの表彰台はすばらしい結果です。チームの一貫性とミスが全くなかったことが勝因でした。ファステストラップは出ませんでしたが、レースを通してドライバーとチーム全体が完璧なパフォーマンスを見せてくれました。ピットで912号車を修理したときも、全力を尽くして車を首位に戻しました。今日はポルシェにとって素晴しい日になりました。ヴァイザッハの全ての従業員に感謝します。皆はセブリングでの成功にチームとして大きく貢献をしてくれました」。



パトリック・ピレ(911 RSR #911):「初めてセブリングでの勝利を手に入れることができました。チームの皆さんの努力のおかげです。ピットクルーにはひとつのミスもなく、戦略も完璧でした。この結果を友人のニックやフレッドと祝うことができて最高です。予選の結果は勝利からは遠いものでしたが、諦めずに挑戦すれば必ず成功するといことが今回のレースで実証されました」。



ニック・タンディ(911 RSR #911):「最も過酷なレースから最高の勝利が生まれると言われています。今日はそんなレースでした。レース全体で全くトラブルがなく、それが成功のカギとなりました。終盤の2つのスティントは、特にフェラーリやBMWとの戦いが熾烈でした。しかし、最後のピットストップで新しいタイヤに交換した後は、誰も我々を抑えることはできませんでした」。



フレデリック・マコヴィエッキ(911 RSR #911):「最高の勝利となりました。セブリングは好きなレースのひとつです。チームは、ミスがなければチャンスがあることを知っていました。本当にタフなレースだったので、この勝利は格別です」。



アール・バンバー(911 RSR #912):「ジェットコースターのようなレースでした。他の車がポルシェのピットをブロックして、12秒のロスと、いくつかポジションを失うということもありました。しかし、ポルシェにとって記念すべき日となりました。このような結果を長い間待ち望んでいました。これで残りのシーズンもさらに高いモチベーションで取り組むことができます」。



ローレンス・ヴァンスール(911 RSR # 912):「優勝と3位は、ポルシェにとって本当に素晴しい成功です。このメジャーなレースへ熱心に取り組んだチーム全員が、この勝利を受け取るのにふさわしいと思います」。



ジャンマリア・ブルーニ(911 RSR # 912):「このチームに所属できたことを光栄に思います。今日のチームの活躍を言葉に表すのは難しいのですが、終盤にディフューザーが壊れてピットインしたときに、メカニックは信じられない速さで車をレースに戻してくれました」。





レース結果

GTLMクラス

1. タンディ/ピレ/マコヴィエッキ(英国/フランス/フランス)、ポルシェ911 RSR、328周



2. シムズ/デ・フィリッピ/アウバレン(英国/米国/米国)、BMW M8、328



3. ヴァンスール/バンバー/ブルーニ(ベルギー/ニュージーランド/イタリア)、ポルシェ911 RSR、328



4. ウェストブルック/ブリスコウ/ディクソン(英国/米国/ニュージーランド)、フォードGT、328



5. ヴィランダー/ピエール・グイディ/カラド(フィンランド/イタリア/イタリア)、フェラーリ488、327



6. ギャビン/ミルナー/フェスラー(英国/米国/スイス)、シボレーコルベット、327



7. クルーン/エドワーズ/カッツバーグ(フィンランド/米国/オランダ)、BMW M8、296



8. マグヌッセン/ガルシア/ロックフェラー(デンマーク/スペイン/ドイツ)、シボレーコルベット、283



9. ハンド/ミュラー/ブルデ(米国/ドイツ/フランス)、フォードGT、277



GTDクラス

1. セラーズ/スノー/ルイス(米国/米国/米国)、ランボルギーニ、321周



2. バルザン/マクニール/ジネット(イタリア/米国/米国)、フェラーリ488、321



3. キーティング/ブリークモーレン/ストルツ(米国/オランダ/ドイツ)メルセデス、321



6. ロング/ニールセン/ジャミネ/レナウアー(米国/デンマーク/フランス/ドイツ)ポルシェ911 GT3 R、321



9. ベルクマイスター/リンジー/パパス(ドイツ/米国/米国)、ポルシェ911 GT3 R、321



IMSAウェザーテックスポーツカー選手権と北米耐久カップの全ての結果とポイントランキングはresults.imsa.comをご覧ください。





IMSAウェザーテックスポーツカー選手権は、米国とカナダで開催されるスポーツカーレースシリーズです。このシリーズは、アメリカン・ル・マン・シリーズとグランダム・シリーズを統合して2014年に初めて開催されました。GTLM(GTル・マン)、GTD(GTデイトナ)、P(プロトタイプ)の3つのクラスでスポープロトタイプとスポーツカーが戦います。ポルシェ911 RSRはGTLMクラス、ポルシェ911 GT3 RはGTDクラスから出場します。





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情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 セブリングにおいてポルシェが優勝と3位を獲得