2016年1月22日



大和ハウス工業株式会社



全事業所に卓上対話支援システム「comuoon」を導入します



 大和ハウス工業株式会社(本社:大阪市、社長:大野直竹)は、「障害者差別解消法」(※1)が2016年4月1日に施行されることを見据え、1月25日より順次、全国の事業所や工場、ショッピングセンターなど100施設にユニバーサル・サウンドデザイン株式会社(本社:東京都港区、社長:中石真一路)が開発・製造する卓上対話支援システム「comuoon(コミューン)」(※2)を125台導入します。



 日本補聴器工業会の難聴や補聴器に関する実態調査「JapanTrak2015」によると、高齢化に伴い日本の総人口に占める難聴者の割合は10.9%(2012年)から11.3%(2015年)と増加しています。

 そのような中、当社は2014年12月より「comuoon」の販売を開始し、これまで約230台(※3)を金融機関や介護施設等に導入。難聴者との会話を支援できるシステムとして好評いただいています。

 そしてこのたび、高齢者・障がい者が安心して暮らせる環境の整備に向け、「comuoon」を自社施設に導入することとなりました。

 当社は「話者側でもできる聴こえの支援方法」である「comuoon」を世の中に広げることで、ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社と共に、「聴こえ」のノーマライゼーション(※4)の実現を目指します。



※1.全ての国民が、障がいの有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に向け、障がいを理由とする差別の解消を推進することを目的とした法律。

※2.「comuoon(コミューン)」とは、「Communication(コミュニケーション)」と「Cocoon(コクーン)繭」を合わせた造語。「健聴者と難聴者、中途失聴者の方とCommunicationを楽しんでほしい」「まったく新しい聞こえの形が生れる」と言う意味を込めたもの。また、「コミューン」という呼び名はフランス語のコミュヌ「共用」「共有」にあたり「聴こえのユニバーサルデザインを実現していく」という意味を込めたもの。

※3.2015年12月末時点。

※4.福祉先進国の北欧で生まれた社会福祉の理念で、「誰もが普通に暮らせる社会」を目指す考え方。

  

■「comuoon」について

 音や声が聴こえにくくなった場合は、難聴者本人が補聴器や助聴機などを装用することが一般的でした。「comuoon」は、難聴者側ではなく、話し手側で難聴者が聞き取りやすい音や声を作り出すことでコミュニケーションを改善するシステムです。

 難聴者が聞き取りづらい子音(※5)の周波数帯域(1,000Hz~1,400Hz)の音圧を電子的に加工せず、独自の卵型の形状とスピーカー部分の配置により、音の明瞭度を高め、音に指向性をもたせることで聴き取りやすい音や声を作り出します。70dB程度の中等度難聴者(※6)であれば、補聴器を装用せずに「聴こえ」を改善(※7)することが可能です。

 また、不要な音を集音せず、発話する人の声を的確に集音することができる高性能マイクを採用しました。

※5.子音とは、発音器官で作られる妨げ(閉鎖・狭めなど)を息が通過することにより発せられる音。

※6.70dbは新幹線の車内や騒がしい街頭程度の音の大きさ。中度難聴者は、耳のすぐそばで話してもらわないと通常の会話が困難な聴力の方。(目安であり個人差があります)

※7.難聴者の症状や体調により個人差があります。



■「comuoon」の仕様

名称:「comuoon(コミューン)」

製造元:ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社

販売地域:全国

本体寸法:コントロールドック(アンプ部)  幅:86mm 奥行き:86mm 高さ:50.4mm

      :スピーカー部 幅:95mm奥行き:95mm高さ:.133mm

本体質量:コントロールドック(アンプ部) 97g

      :スピーカー部 328g

導入時期:2016年1月25日 ~2016年3月末

導入施設数・台数:100施設・125台



情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 全事業所に卓上対話支援システム「comuoon」を導入します