2015年11月11日



丸紅情報システムズ株式会社



高速データ転送ソリューション「SilverBullet」の取り扱いを開始

~製造業などへ向けオンプレミス構築およびクラウドサービスを提供~



丸紅情報システムズ株式会社(略称:エムシス/MSYS、本社:東京都渋谷区 代表取締役社長:伊吹 洋二)は、株式会社Skeed(スキード 本社:東京都目黒区 代表取締役CEO:明石 昌也 以下、Skeed)と高速データ転送ソリューション「SilverBullet」の販売代理店契約を締結しました。オンプレミスでのシステム販売および、クラウドサービスの提供を開始します。



SilverBulletは、回線帯域を効率よく使用することで高速かつ安全にデータを転送するソフトウエアです。海外との長距離かつ低品質な回線上における大容量データ送受信で特に効果を発揮します。TCPを利用したHTTP・FTP・CIFS・NFSなど標準的なプロトコルによる通信では、ACK(受信確認応答)を「到達完全性の保証」と「輻輳回避のための流量制御」という異なる目的に併用しているため、ラウンドトリップタイム(RTT *1)が大きくなりやすい長距離回線などを経由した通信や、パケットロスが発生しやすい低品質な回線などを経由した通信では実効速度が低下しやすくなります。一方、SilverBulletの独自プロトコルであるSkeed Silver Bullet Protocol(SSBP)では、ACKに依存せず送信側が独自の機構により目標に適合したペースでパケットを送信し、さらにRTTの増大に基づいてネットワークの混雑度を無段階的に評価して輻輳を引き起こさない程度の通信量になるよう自動的に転送レートを調整することで、高い実効転送レートでのデータ伝送を実行することができます。また、SSBPは同じネットワークを共有している他の通信を妨げることなく最大限に効率よく転送できるよう、空いている回線帯域を活用し大容量の高速ファイル転送を実現することが可能です。

セキュリティ面では、暗号化技術として米国国家安全保障局が採用しグローバルスタンダードである「Diffie-Hellman鍵合意(*2)」と「AES(*3)」アルゴリズムを採用し、システムログインから始まるすべてのシステム操作と転送データを暗号化することでセキュアなデータ授受を実現しています。パケットの損失や毀損に対しては、「SHA-1(*4)」アルゴリズムを活用し小さい単位でデータの完全性を検証して未達のパケットのみを再送することにより送信データの完全性(信頼性)を担保します。これらの機能により、日本とフィリピン間を結ぶ回線上で1GBのデータをFTPにより転送した際に1時間51分を要したものが、SilverBulletでは転送時間を4分に短縮し約30倍の速度改善を実現するなど、導入企業において多くの改善実績・効果をあげています。



MSYSは、製造業向けに3Dプリンター・3Dスキャナ・CAD/CAMなどのソリューションを販売してきましたが、近年多くの顧客企業が生産拠点をASEAN・中国などに展開するのに伴い販売・サポート網を海外にも拡大しています。海外に進出した製造業では、設計データや仕様書など大容量のデータを日本と海外拠点間で転送する必要があり、海外地域での低品質な通信インフラにおける通信帯域の確保や通信コストが課題であることから、MSYSはこの課題に対するソリューションとして日本と海外拠点を結ぶオンプレミスでのSilverBulletによるデータ通信環境を構築し提供します。また、日本国内とASEAN各国のクラウドデータセンター内にSilverBulletを収容し、クラウドサービスも提供する計画です。同時に国内においては、ストレージ事業に関連しディザスタリカバリ用にバックアップデータを遠隔地に転送するソリューションとしてSilverBulletを拡販していきます。今後SilverBullet関連の事業展開により、MSYSは3年間10億円の売り上げを目指します。



(*1)通信相手に信号やデータを発信してから応答が帰ってくるまでにかかる時間。相手との物理的な距離や、経路上で中継・転送する装置などの数により左右される。

(*2)安全でない通信経路を使って秘密鍵を安全に送受信するための鍵交換方式。離散対数問題を利用して、秘密鍵そのものではなく、乱数と秘密鍵から生成した公開情報を送受信する。

(*3)米国商務省標準技術局によって制定された、米国政府の新世代標準暗号化方式。

(*4)1995年に米国標準技術局によって採用されたアメリカ政府の標準ハッシュ関数。



■SilverBullet紹介WEBサイト:http://www.marubeni-sys.com/network/silverbullet/



【Skeedについて】

株式会社Skeed(スキード)は独自の高速データ転送技術とP2Pアーキテクチャをベースとした自律分散コンピューティング技術により、高速、安全かつ簡単な純国産のネットワーク・ソリューションを開発・販売しています。更なる広がりをみせるクラウドコンピューティングやビッグデータ時代に重要であるデータ通信の大容量化・ユビキタス化・グローバル化といった要求に確実に応えることにより来るIoT時代においても必須となる、ネットワークにおける真のコアバリューを提供しています。

Skeedは、2013年にRed Herring Global Top100 Companyに選出されています。

http://www.redherring.com/events/red-herring-global/rhg2013winners/





【丸紅情報システムズについて】

丸紅情報システムズは、最先端ITを駆使した付加価値の高いソリューション・サービスをお客様視点で提供するソリューションプロバイダです。製造・流通・サービス・小売・金融を中心とする様々な業界の知見やグローバルな視点、高度な提案力を強みとし新たなソリューション・サービスの提供を通じて、お客様の期待を超える新しい「価値」を創出しビジネスを支援します。



<製品に関するお問い合わせ>

丸紅情報システムズ株式会社

プラットフォームソリューション事業本部

電話:03-5778-8712(東京)

   052-209-2411(名古屋)

   06-6395-5544(大阪)



*文中の製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です。

*ニュースリリース記載の情報は発表日現在の情報です。記載の情報は予告なく変更される場合があります。



情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 高速データ転送ソリューション「SilverBullet」の取り扱いを開始