BondIT: イスラエルを拠点としたスタートアップ企業であり、投資ポートフォリオ構成、最適化、リバランス、モニタリングを支援するソリューションを提供しています。BondITの直感的なSaaS(Software as a Service)プラットフォームは、先端の機械学習アルゴリズムを採用しており、簡単にクライアントのリスクプロファイルに沿った利回り・リスクの最適ポートフォリオを作り上げることが可能です。また格付け、デュレーション、利回り、発行国、債権種類、支払順位などを基準とした管理も可能です。本システムはポートフォリオを自動モニターし、パフォーマンスやリスクレベルをレポートします。また、ポートフォリオマネージャーに定期的なリバランスによる投資最適化を可能とすると同時に、ユーザに対しては市場の動向変化や設定条件からのかい離をアラートにより知らせます。BondITはアジア地域での事業拡大を目指し、銀行からのメンタリングを通じて地域ニーズを深く理解することを望んでいます。
アジア・パシフィック先進金融テクノロジーラボは、アクセンチュアとニューヨーク市パートナーシップ基金(Partnership Fund for New York City)が2010年に設立した、同様のプログラムをモデルにしています。ニューヨーク市パートナーシップ基金は1億1500万ドルの資金を擁した「Partnership for New York City(www.pfnyc.org)」の投資部門です。本基金はニューヨーク市のビジネスリーダーがニューヨークに拠点を置く卓越した起業家(営利非営利を問わない)と接点を持ち、雇用創出や新たな事業開発の促進を支援すると共に、ニューヨーク市民による市経済への参加機会拡大を目的としています。ニューヨークでの成功を踏まえ、アクセンチュアは2012年にロンドン、2014年にダブリンでも先進金融テクノロジーラボを設立しています。これまでニューヨーク先進金融テクノロジーラボのプログラムに参加した24の企業は、合計1億7,600万ドルの資金調達に成功し、そのうちの1社は、昨年1億7,500万ドルで買収されました。ロンドン先進金融テクノロジーラボ設立後、2年間の間にプログラムに参加した14の企業は3,500万ドル以上の新たな資金調達、約50件もの銀行とのビジネス契約、そして170%の売上増を達成しました。またアジア・パシフィック先進金融テクノロジーラボのプログラムに参加した企業も、既に2,650万ドル以上の資金調達に成功しています。