年収1.5倍になって、芸術にお金を使えるように
最近、ふと「芸術にお金を遣うことが多くなった」と思った。
好きなアーティストの絵を購入したり、クラッシック音楽の演奏会に行ってみたり…。
主婦と芸術の距離は、なかなか遠い(笑)。
教育費や住宅ローンに追われまくっている40代主婦の私が、こんな悠長なお金の使い方ができるのは、ここ3~4年かけて、私自身の年収が、1.5倍になったからである。
「お金の流れを整える」という発想
今回は、私自身の金回りが良くなった話を書いてみよう。
敢えて「金回り」という言葉を使ってみたが、「金は天下の回りもの」という言葉は、本当だと思う。
お金を「賢く守る」ことも大切だが(主婦が語るお金の話はそれが主流だが)、それ以上に大切なのは、自分自身の「お金の流れを整える」ことのような気がする。
お金の流れを整えると、自然とお金は入ってくる。そんな感覚がある。
税理士の亀田潤一郎さんとの出会い
私の「お金の流れ」が良くなったキッカケは何だったのだろう? と、考えてみると、明確に思い出す出来事がある。
それは、ベストセラー『稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?』の著者である税理士の亀田潤一郎さんに取材に行った日のことだ。
事務所は表参道にあり、亀田さんは、さながら「ザ・成功者」という雰囲気だったが、実はとても苦労人だ。
学生時代に中小企業の経営者だったお父さまの会社が倒産。一時はホームレスでうつ病になるも、苦節10年を経て税理士となったそうだ。
結論から言えば、私の「金回り」が良くなった理由は、亀田さんから取材で教えて頂いたことを実践した、ただ、それだけの話なのだ。
何を実践したのか? を、具体的に書いてみる。
実践したこと1 財布を買い変えた
亀田さんが提唱していることとして、「年収200倍の法則」というのがある。
税理士という仕事柄、数多くの社長と会ってきた中で「長年、稼ぎ続けている社長は、美しい長財布を使っている」ということに気づいた。
そして導き出したのが、「年収200倍の法則」だ。
たとえば、2万円の財布を使っている人ならば、その人の年収は400万円。3万円の財布を使っている人ならば、600万円。
財布の購入価格 X 200 = 年収
話を聞いた時点で、私が使っていた財布は雑貨屋で買った数千円のものだった。
だが、取材後に思ったのだ。「品質のよい財布を買おう」と。そして購入したのは企業理念にとても共鳴する、マザーズハウスのものだ。
≪二代目長財布はマザーズハウスで購入≫
実践したこと2 自分からスタートするお札は新札で
「自分の口座からお金を引き出した時には、そのお金を新札に両替する」ということも亀田さんから教えて頂いた。
「新札が揃っている財布は開けた時に気持ちがいいし、お金を支払う時に相手に気持ち良さをお裾分けできる。そこにお金を通じた善循環が生まれますよね」
とのこと。
私は、月に1度、生活費と自分の小遣いを銀行で新札に両替している。
実際のところ、新札が入っている財布を開けた時の気持ち良さというのは癖になる。
それは、「月に一度、新札に両替するという面倒臭さ」を上回るので、この習慣は続いている。
≪都民銀行は、新札をいれる封筒に厚紙の台紙をいれてくれる≫
実践したこと3 財布に5千円札をなるべくたくさん入れておく
亀田さんは、お財布に5千円札の枚数が一番多くなるように入れておくことも心がけているそう。
「私にとって1万円札は『大将』。最前線に立っていたのではすぐに崩されてしまいます。そこで家来の5千円札を手前に配置し、踏ん張ってもらっているのです。」
≪5週分に仕分けした新札≫
私は、月に1回、生活費と自分の小遣いを新札に両替した際は全部5千円札にしている。
家計簿は、1か月を5週間とみなし1週間単位でつけているので、月に一度、新札の5千円札を5週分に仕分けする。
≪鳩居堂の紙財布にセットする≫
ちなみに、我が家の家計費は、1週間2万円ペース(現金のみの話)。週の始めに、5千円札4枚でスタートする。
「お財布に、あと何枚の5千円が残っているか?」で、1週間の中でお金を遣うペース配分もイメージしやすくなる。
亀田さんによれば、「今、自分が何枚の紙幣を持っているか?」を把握することは、「お金の使い方をコントロールする力」にも繋がるそう。
以上、3項目が、年収が1.5倍になった私のお財布の法則だ。
最後に
「頑張って、続けている」という感じではなく、「そっちの方が心地良いから続いている」といったテンションで、ここ3~4年続いている習慣だ。
でも、やっぱり「お金回り」が良くなると、心に余裕が生まれるのは事実。ゆえに、きっと、今後も上記の習慣は続けていくのだろうと思っている。(執筆者:楢戸 ひかる)
情報提供元: マネーの達人