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認知症と健常な状態との間位の認知障害である軽度認知障害(MCI)状態から、認知症への進行予防として脳トレゲームや認知トレーニングなどが有効であると広く知られています。
しかし、いろいろな種類の物がある為、何を行えばよいのか迷う方も多いのではないでしょうか。
今回は、お金をあまりかけずにMCIから認知症への進行を予防するには、
どういった内容が良いのか
どこで受けるのが良いのか
などを紹介します。
ゲーム機やスマホのアプリで行う脳トレーニングゲームでも認知機能の改善が期待できます。
しかし、長期的な効果はまだ不明で、効果が検証されていないゲームもあるほか、効果が薄い場合も報告されています。
認知機能の改善を考えた時に、ゲーム機やスマホのアプリで行う脳トレーニングゲームだけで改善を図るのではなく、外出や食生活、身体を動かす習慣などを生活の改善を中心とし、ゲームは補助的な方法として取り組む方が良いでしょう。
ゲーム機やスマホのアプリで行える脳トレーニングゲームは、安価や無料など手軽に始めることができます。
鉛筆やドリルなどをわざわざ用意する必要がありません。
手の届くところに置いておける携帯型のゲーム機は、脳トレーニングを始めてみよう、続けていこうという場合に最適だと言えます。
高齢になると新しい習慣を身につけることが難しくなります。
脳トレーニングに初めて取り組む方やこれから習慣にしていきたい方には、無料で入手できる脳トレーニングゲームからが始めやすいでしょう。
病院などで行う認知トレーニングは、認知機能の低下予防に効果があるとされています。
MCIの方に記憶に特化したトレーニングは、機能改善に十分な効果があり注意・記憶・実行能力などの全般的認知機能の改善にも効果があることがわかっています。
高齢者が、専門家に認知トレーニングを受けようとすると、病院や老人保健施設に併設されていて、OTのいるデイケアやOTがいて認知症へのリハビリに力を入れているデイサービスなどがおすすめです。
OTとは作業療法士のことで、認知症へのリハビリを行います。
OTによるリハビリを受ける場合、現在の状態や本人や家族がどういった生活を送りたいかを踏まえたリハビリの計画、リハビリを継続していった結果の評価などを行ってもらえます。
ただ漫然と脳トレのドリルなどを自分で黙々と行っていくよりも、効果的な結果を得られることができ、継続的に認知トレーニングを行うことができます。
MCIと診断された場合、認知症になってしまうのだろうか、どう生活をしていったらよいのだろうかと不安も出てきます。
OTのいるデイケアやデイサービスに通い、リハビリを受ける中で、本人や家族の不安な気持ちを解消できるかかわりを持つこともできます。
介護保険のサービスですので、自己負担額は1割~3割で済みます。
MCIと診断された場合は、OTによる認知トレーニングを受けられる介護保険のサービスを利用することもひとつの方法です
参照:通所リハビリテーション(デイケア)ご利用料金【一日型・半日型】|介護老人保健施設「ユーアイビラ」(東京都福生市)|永進会
麻雀や囲碁、チェスなどのボードゲームでも認知機能を維持・改善する効果が期待できるとされています。
相手がどのような手を打ってくるのか、どのような戦法をとってくるのかなどを推測したり、牌や碁石を打ったり移動させる細かい動きが、脳機能の活性化に良い可能性があります。
認知機能の維持・改善がボードゲームの実施自体の効果なのか、対戦相手との交流が効果をもたらしているのか等は、現在不明です。
長期的な効果も明らかになっていない為、認知機能の維持・改善に対する方法として、ボードゲームは補助的に取り入れるのが良いでしょう。
麻雀や囲碁は、地域のサークルのほか、家族でも楽しむことができます。
お住まいの地域の公民館などでは無料や安価で楽しめることも多いため手軽で続けやすくもあります。
麻雀や囲碁を行うことで、人との交流や外出をすることもできます。対人交流や外出などは、認知症の発症や健康状態に関連しています。
補助的な方法ではありますが、昔、麻雀や囲碁などされていた方や好きな方は、ボードゲームを認知症への進行予防として取り入れてみてはいかがでしょうか。
画像元:厚生労働省 軽度認知障害
認知症への進行予防は、何かしなければならないと思っても、今の生活が何とかなっていると、ついつい後回しになってしまいます。
脳トレーニングゲームやボードゲームは自宅でもできるので、取り入れやすいです。
後回しにして介護費用がかざむ前に身近なものですぐできる、お金のかからない介護を始めてみてください。
外出の機会自体が減っている、ひとり暮らしの為心配といった高齢者の場合は、デイケアやデイサービスで専門家のリハビリや人との交流を持つ方法がおすすめです。
どの方法をとるにしても続けていくことが大切です。
取り入れやすく続けやすい方法から、まずは取り組んでみましょう。
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