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筆者世代で「ラ・ムー」と聞くと、菊池桃子さん擁する伝説のバンドのイメージが強すぎます。
しかし、世の中にはお得で注目のラ・ムーもあるようです。
人生で初めて筆者は「ラ・ムー」を訪れましたので、その時の印象なども合わせて紹介します。
ラ・ムーとは、大黒天物産が運営するディスカウントストアで、本社は岡山県倉敷市にあります。
系列のディスカウントストアには「ディオ」などもあり、こちらは筆者世代には漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の悪役のイメージしか浮かびません。
西日本を中心に展開しているラ・ムーは、栃木県在住の筆者には縁がありませんでした。
ところが、先日新潟県の長岡市を旅行中に偶然ラ・ムーを発見し、観光もそこそこにラ・ムーへ突入したのです。
≪執筆者撮影≫
入った第一印象は、「業務スーパーみたい」でした。
そして次に目に入ったのは、その安さです。
新潟産という地の利もあるのでしょうが、豆あじが10尾以上入ってなんと108円のワンコイン価格です。
栃木県だと250円くらいはするので、値札を付け間違えたのかと二度見しました。
卵を物価の優等生と呼ぶなら、この豆あじは「物価の秀才」でしょうか。
≪執筆者撮影≫
到着したのがお昼前だったので、おなかが空いていました。
総菜コーナーが充実していたので行ってみると、こちらも物価の秀才ぶりをいかんなく発揮しています。
アジフライ、白身魚フライ、エビフライなどが58円です。
海鮮のフライは、普通なら100円は下らないでしょう。
さらに驚いたのが、なんと4枚で108円のコロッケです。
このまま食卓に出しても良いですけど、卵とじなんかにするとワンコインで家族が賑わいますね。
≪画像元:大黒天物産≫
イオンならトップバリュ、ドンキなら情熱価格など、各社のPB(プライベートブランド)が安いのは常識です。
ラ・ムーにも「D-PRICE」というPBがあります。
店内には数多くのD-PRICE商品があり、パックごはん「大黒さまごはん200g」が1食95円でした。
≪執筆者撮影≫
ラ・ムーの人気商品の1つが「ビッグアルプスブレッド」です。
かなりの長さで3斤サイズで235円です。
白いところはふわふわ、耳は若干硬めですが、この硬さが逆にアクセントになり、後述のたまごサンドにつながります。
人気のため、1家族1つという限定が付くほどです。
≪執筆者撮影≫
安いのはうれしいのですが、安かろうまずかろうでは困りますよね。
パン売場を見ると、自家製のパンも安いものばかりでした。
108円でホットドッグやたまごサンドなどの総菜系、あんクロワッサンなどのスイーツ系などが買えるのです。
≪執筆者撮影≫
お腹も空いていたことですので、パンやらパスタなどを購入して実食してみました。
パンは108円、パスタは105円、チキンは214円で、実食して味と値付けをしてみました(あくまで個人の感想です)。
・ ホットドッグ:パンもウィンナーもおいしい。200円でも買う
・ たまごサンド:全てがおいしく、パンの耳付きなのもアクセントとしてよく、買った中でベスト。250円でもいい
・ 鶏の山賊焼き:味付けはいいが肉自体の味が少し物足りない。値段相応
・ 舞茸の和風パスタ:味付けは良いがパスタが若干ポソポソした。178円くらいで
・ チキンバーガーサンド:お手軽版ケンタのチキンフィレバーガー。180円くらいは出す
・ クロックマダム風トースト:卵にもう少し味や食感のインパクトが欲しい。150円でも買う
お得度に差はありますが、どれも「買って損をした」という味ではありません。
≪執筆者撮影≫
お得は店内にとどまらず、ラ・ムー店舗のすぐ外には「パクパク」という軽食コーナーがあります。
たこ焼きやソフトクリーム、かき氷などが販売されています。
すぐ横にある券売機で食券を購入してお店の人に出すと、商品が出てくる仕組みです。
≪執筆者撮影≫
筆者が子どもの頃、いせや(現在のベイシア)の駐車場に、10個で200円のたこ焼きが販売されていましたが、パクパクのたこ焼きは6個で100円と、まるでそこだけ時が止まったかのような価格です。
もちろん1パック購入して、実食しました。
紅ショウガなどの風味は抑えめで、粉とタコといった感じですが、まずくはありません。
タコも4ミリ角くらいの大きさで十分に堪能でき、これは300円くらいでもいいですね。
ちなみに、マヨネーズはプラス10円です。
≪執筆者撮影≫
「もう安いくらいでは驚かないぞ」と思ったのですが、なんとお菓子の量り売りを見つけてしまいました。
チョコやグミ、ドライフルーツやクッキー、キャンディーやガムなど、ありとあらゆるお菓子が1g 2円で販売されています。
専用の袋にお菓子を入れ、はかりにのせて出てきた値札を袋につける、ヨーロッパのスーパーにある野菜の量り売りと似たスタイルです。
もし子どもの頃にラ・ムーがあったら、遠足での500円以内のおやつは絶対にここで買います。
期限が近いお菓子は、あらかじめ袋詰めされ1g1円と半額で売られていました。さらにお得ですね。
≪画像元:大黒天物産≫
スーパーでふとBGMを口ずさんでしまうこと、ありませんか。
栃木県内にもある「とりせん」の「安全です、新鮮です、と・り・せん」も、耳についてしまいます。
しかし、ラ・ムーのGBMはそれを上回ります。
いかにもスーパーという感じの曲ではなく、カラオケに入っていそうなポップな曲調で、miznaさんという方が歌っています。
「ハッピー」「太陽」「オーラ」などのワードが散りばめられた歌詞をかみしめると元気が出てきますが、かみしめるためには何度も聴かなければなりません。
その結果滞在時間が長くなるという、まさにラ・ムーの思うつぼです。
ホームページよりMP3ファイルをダウンロードできますので、ぜひ聴いてみてください。
≪執筆者撮影≫
一方で、普段のスーパーと比べて「おや?」と思った点もあります。
唐揚げの衣や汁物のとろみをつけるのに使う片栗粉が、1種類しかありません。
近所のスーパーでしたら、紙袋、ジッパー付き袋、サイズ違いで最低4種類は置いてあります。
中身は変わらないから、1種類でいいという判断なのでしょうか。
≪執筆者撮影≫
また、筆者が行った店舗では支払い方法が現金のみで、クレジットカードや電子マネーは使えませんでした。
≪画像元:大黒天物産≫
「大黒天Pay」というスマホ決済もあるようですが、見た限り誰も使っていません。
メリットを見いだせないからか、あるいは「大黒天ペイで!」と言うのが恥ずかしいからでしょうか。
クレジットチャージなどはもちろんできません。
≪画像元:楽天ラクマ≫
「大黒天物産お買物割引券」なら使える店舗があります。
ラクマでは、6,000円分が4,800円と20%引きで販売されており、購入できればラ・ムーでお得になれそうです。
新潟県に行ったことで体験できたラ・ムー、再び体験するには「遠征」しなければなりません。
商品の価格や質を見る限り、関東でも十分商機がありそうです。ぜひ関東にも進出してほしいですね。
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