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東京23区のごみ有料化は、5~6年前から検討が進められていた議題です。
東京23区以外の市区ではすでに有料化が実施されています。
いずれ有料化になることを考えて、今からごみを減らす行動を習慣化しておくことが大切です。
すでに有料化を実施している地域にお住まいの方も、ごみの捨て方を見直してごみ捨てにかかるお金を最小限にしましょう。
今回は、指定ごみ袋の年間コストとごみを減らすコツについて解説します。
2024年1月時点のごみ有料化実施率※は、約60%となっています。2000年9月は19.5%だったため比較すると約40ポイント上昇していることが分かります。
※指定ごみ袋にゴミの処理費用等が含まれていない場合は有料化に含まれない
有料化には該当しないものの、指定ごみ袋を購入しなければごみを捨てられない自治体は多く見られます。
指定ごみ袋を導入している自治体は80%を超えています。
東京23区のごみ有料化は、各区で検討が進められています。
手数料の支払い方法や手数料の減額・免除、袋の種類などを話し合い、導入する場合は23区が一緒に実施すると考えられます。ごみの有料化は、東京23区に限らず、横浜市など他の自治体でも検討が続けられています。
ごみ有料化は金銭的な負担が伴いますが、最終処分場の延命化やごみ発生量の削減などのメリットも期待できます。
すぐに導入されるわけではないものの、ごみを減らす取り組みを始めておくことで導入後の負担を最小限にできるでしょう。
有料のごみ袋の値段は自治体によって異なるものの、東京都や神奈川県の価格相場は1リットルあたり1.6~2円です。
5リットルなら1枚あたり約10円、45Lなら70~90円の計算です。
処理費用を上乗せした指定ごみ袋が導入された場合にかかる年間コストは、以下の通りです。
(30リットル1枚…60円、45リットル1枚90円と仮定)
1週間あたりのコスト | 燃えるごみ120円+プラごみ90円=210円 |
1か月あたりのコスト | 210円×4週間=840円 |
年間コスト | 840円×12か月=10,080円 |
※1週間あたり燃えるごみ30リットル×2袋、プラごみ45リットル×1袋の場合
ごみの量によってはさらにコストがかかる可能性もあります。
コストをできるだけ抑えるには、捨てるごみの量を減らす必要があります。
以下では、種類別にごみを減らすコツを紹介します。
包装紙・お菓子の空き箱・メモ用紙などは、古紙として出せばもえるごみの量が減ります。
ただし、ヨーグルトやアイスなどの紙製容器は古紙として捨てられないため注意しましょう。
生ごみは水分を多く含むとかさばるため、溜まった水分は絞ってから出すのがポイントです。
また、計画的な買い物や調理で、食べ残しや食品ロスを防ぐことも効果的です。食べる予定がないいただきものは、賞味期限が長いうちにフードバンクに寄付するのもおすすめです。
シリコンラップやシリコンバッグなど繰り返し使えるものを選ぶと、エコにもつながって一石二鳥です。
プラごみはかさばりやすいので、コンパクトにしてから捨てるのがポイントです。
「切って重ねる」「畳んで結ぶ」など、ひと手間で袋にたくさん入るようになります。
シャンプーや洗剤を詰め替えタイプにすることも効果的です。食パンや野菜が入っていた袋は、生ごみを入れて捨てると無駄なく使い切れます。
食品トレーは回収している店舗も多いため、洗って買い物のついでに回収ボックスに入れるとごみの量を減らせます。
古布や服はもえるごみとして出すことができますが、状態が良ければリサイクルショップやフリマアプリで売ったり、自治体の回収に出したりすることでごみの量を減らせます。
リサイクルができないものでも、小さく切ってウエスにすれば掃除やてんぷら油の処理に使えます。
ニトリのカーテン回収やユニクロのダウン回収など、古布や服の回収キャンペーンを活用するのもおすすめです。
ペットボトルやアルミ缶はかさばるのでごみ袋の消費量も多くなります。
外出時はマイボトルを持参したりリサイクルに出したり、ごみを出さない工夫をしましょう。
私は買い物のついでにセブン-イレブンの回収機に入れてポイントに交換しています。
1日に50本まで投入できます。5本で1nanacoポイントになるので、チリツモ節約になっています。
イオン系のリサイクル機設置個所では、ペットボトルの他にも古紙や牛乳パックの回収でもポイントが付与されるのでチェックしてみましょう。数は少ないものの、アルミ缶の回収でポイントが付与される店舗もあります。
参照:電子マネー WAON「リサイクルでためる」
東京湾の最終処分場は約50年後に満杯になると言われており、今後はごみ有料化が実施される可能性があります。
まだ先のことと思われがちですが、環境に配慮するためにも普段からごみの捨て方を工夫することが大切です。ごみを減らす行動を習慣化して、いずれやってくるごみ有料化に備えましょう。
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