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クレジットカードは、年間定められた金額を使うことでボーナスポイントが得られるものがあります。
多くのカードで年間利用金額100万円が節目となっているため、特典のつく100万円達成を目指してカードを使うことを「100万円修行」と呼んだりします。
この効果もピンキリです。還元率を考えるにあたり欠かせない重要なものから、一生懸命使ってもさほど価値のないものもあります。
この記事では、利用額に基づくポイントボーナスについて見ていきます。
この記事のきっかけは楽天カードのキャンペーンです。
2024年8月末で終了するキャンペーンで、筆者は見逃していました。
楽天カードを3か月で25万円利用すると、1,000ポイントもらえるという内容です。
早くから気づいていたら、税金など支払って達成できないことはありませんでした。
しかし冷静に振り返ります。
25万支払って1,000円相当還元とは、還元率に直すとわずか0.4%に過ぎません。
還元率1.0%の楽天カードが、期間限定で1.4%になると考えられます。悪い数字ということもないですが、さほどのインパクトもありません。
金額を還元率に直してみると、価値がどの程度のものか、よくわかります。
ボーナスポイントの価値を把握する際は、額と還元率、両方から探りたいものです。
年間利用額に基づくポイントボーナスのあるカードの代表が、エポスゴールドカードです。
インビテーションまたは年間50万円以上利用で年会費永年無料となるこのカードは、ポイントがよくたまります。そして、ボーナスのほうが大きな組立てです。
基本還元率…0.5%
年間50万円利用…ボーナス2,500(合計還元率に直すと、1.0%)
年間100万円利用…ボーナス1万(合計還元率に直すと、1.5%)
基本還元率自体は低いカードのため、年間50万、できれば100万円の区切りに併せて使いたいものです。
区切りを超えるとどんどん実還元率が下がっていくので、ギリギリ突破するのが理想です。
三井住友ゴールド(NL)または銀行一体型のOliveフレキシブルペイゴールドは、エポスゴールドカードを参考にして作ったようで、ボーナスポイントのスタイルが似ています。
年会費は、一度年間100万円を達成すると永年無料となります。
・基本還元率…0.5%
・年間100万円利用…ボーナス1万(合計還元率に直すと、1.5%)
初年度に100万円利用を達成した筆者は、2年目の今年は「100万円修行はもういいかな」と思っています。
このカードに関していうなら、コンビニや飲食店でのスマホタッチ決済7.0%~20.0%還元のほうが、価値が高いためです。
ポイントアップ還元率10.0%の筆者が月1万円ポイントアップ店で使うと、月に1,000ポイント付くので、年間なら1万2,000ポイント獲得します。
100万円利用による年間ボーナス1万ポイントよりも、こちらの方が獲得コストが低いので、今年はポイントアップ店での月1万円利用を優先しようと考えています。
ライフスタイル次第では、スタンダードで十分という考え方もあるでしょう。
セゾンゴールドプレミアムも年間50万円利用するとボーナスポイントがもらえます。
また、年間100万円の利用で、年会費が永年無料となる仕組みも似ています。
ただしエポスや三井住友とはボーナスの考え方が異なります。
基本還元率…0.5%
年間50万円利用ごと…ボーナス0.5%(合計還元率に直すと、1.0%)
セゾンゴールドプレミアムの場合、ボーナスポイントを含めた還元率は1.0%が上限です。
ただし、50万円達成ごとに、何度でもボーナスがもらえるという違いがあります。
年会費無料で使え、最大5%還元のポイントアップ店舗があるのも心強いところです。
ただし還元率1.0%のカードは世間にいくらでもあるので、比較すると物足りないかもしれません。
本記事で扱うカードの中では、このdカードGOLDのみ唯一年会費が毎年発生します(1万1,000円)。
もっぱらドコモ携帯電話ユーザーのためのクレジットカードです。
ドコモの料金支払いで10%還元となり、これにより1万1,000円の年会費を取り返せるという触れ込みですが、「年会費無料」とは意味がまったく異なります。
家族の多数でドコモを使い、さらにドコモ光を使っているのなら、実際に年会費を取り返して余りあるでしょう。
ただahamoユーザーにとっては特典も減り、メリットがほぼなくなってきています。
格安SIM全盛の現代にはやや微妙なカードですが、それでも年間100万円使うことでボーナスがあるので、多額利用のユーザーにはいいでしょう。
次のとおりです。
年間100万円利用で、1万円のクーポン付与
クーポンであり、dポイントではありません。
年間の還元率上乗せは、1.0%となります。
スマホ購入割引や、dショッピング(dファッション、dブック)等のドコモコンテンツで利用できます。
以前は1万1,000円分で、さらに200万円利用による2万2,000円のクーポンもあったので、サービス低下しているのは否めません。
ファミマTカードには「サンクスポイントプログラム」というボーナスがあります。
6か月ごと(4月と10月が〆)に利用額に応じたボーナスが付与されます(要エントリー)。
最大1万3,500ポイントという触れ込みですが、見た目ほどのインパクトはありません。次のとおりです(カッコ内はボーナスを含んだ還元率)。
基本還元率…0.5%
25万円以上…900ポイント(0.86%)
50万円以上…1,800ポイント(0.86%)
100万円以上…3,000ポイント(0.8%)
150万円以上…4,500ポイント(0.8%)
さらに100万円以上の「ゴールドランク」と、150万円以上の「プラチナランク」には、それぞれ5人に1人の抽選でもらえる次のポイントがあります。
カッコ内は、抽選で当たるポイントの還元率を5分の1として見積もり、合計還元率に加えてみたものです。
100万円以上…6,000ポイント(0.92%)
150万円以上…9,000ポイント(0.92%)
どこまで行っても、還元率は1.0%に届きません。
各種キャンペーンのために持っておくとなかなか面白いカードですが、ボーナスの価値は驚くほどでもありません。
それでも、多額を使えば損はしないといえます。
エポスゴールドカードと三井住友ゴールド(NL)は、年間100万円使うユーザーにとっては、ボーナスポイントが大きくものをいいます。
これらのカードは、ボーナスを含めた還元率を考えておくといいでしょう。基本ポイントよりもボーナスのほうが大きいカードは、この2種類程度です。
これ以外のカードのボーナスは、主たる要素とまではいえず、オマケのようなものと思われます。
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