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自宅のWi-Fiがつながりにくく、特に回線の混雑する平日の昼間はどうにも遅くて在宅ワークが進みません。
そこで、試しに楽天モバイルに契約しているスマホを、PCにテザリングしてみました。
すると驚いたことに、Wi-FiにつないでいるときよりもサクサクとPCが動くではありませんか。
「ひょっとしてWi-Fi解約して、楽天モバイル1本でいける…?」
そう思い、調査してみました。
結論として、楽天モバイルは自宅のWi-Fi代わりになります。
決め手は楽天モバイルの通信速度です。
以下の4つのパターンで、楽天モバイルと筆者が契約しているWi-Fi(光回線)の通信速度を比較してみました。(条件:横浜市郊外、戸建、平日14時頃測定)
※参照:Fast.com
圧倒的に通信速度が速かったのは、楽天モバイル回線につないだスマホです。
Wi-Fi(光回線)につなぐよりも、かなり速いことがわかりました。
楽天モバイルをPCにテザリングした場合は21Mbpsと、4パターンのなかではいちばん遅くなりましたが、動画視聴などが十分楽しめる速度となっています。
戸建の場合:100~300Mbps
マンションの場合:30~300Mbps
※下りの場合
上記の平均と比較して、筆者宅のWi-Fi(光回線)は戸建にも関わらず39Mbpsですから、遅い方だと言えます。
メールの送受信:1Mbps以下
ネットの検索・Webサイトの閲覧、YouTubeのHD動画の再生、画像や動画が含まれるSNS:1~10Mbps
ソフトのダウンロード、YouTubeの4K画質の動画再生:25Mbps以上
オンラインゲーム、大容量データのダウンロード:100Mbps以上
筆者の場合25Mbpsあれば、在宅ワークは大丈夫そうです。
これなら楽天モバイルを自宅Wi-Fiとして使い、現在契約しているWi-Fi(光回線)を解約してしまっても良いのでは?と考えました。
自宅のWi-Fiを解約して、楽天モバイルのテザリングをWi-Fi代わりに使うメリットは、楽天モバイルの料金プランにあります。
楽天モバイルの料金プランは「楽天最強プラン」1つだけ。
その月のデータ使用量に応じて3段階の料金設定があり、一番上の20GBを超えても料金は税抜2,880円の定額です。
つまり家じゅうのPCやタブレットを楽天モバイルのテザリングで繋いで利用すれば、いくらギガを消費しても、料金はひと月税抜2,880円で済みます。
現在、Wi-Fi(光回線)にひと月約7,000円支払っていたため、もし解約して楽天モバイルに集約できれば半分以下になる計算です。
楽天モバイルのテザリングでつなげる端末の数には、制限があるのか調べてみました。
Androidの場合は10~15台が上限となる
iPhoneの場合は5台が上限となる
参照:楽天モバイル テザリングとは?設定のやり方や利用時の注意点、メリット・デメリットをわかりやすく解説
けっこうな台数をテザリングでつないで使用できるようです。
当然上限に近い台数をつなげば、1台あたりの通信速度は遅くなりますが、家族の人数を考えれば上限に達するほどの端末数をつなぐケースはほぼないでしょう。
家族の誰かの1台のスマホを楽天モバイルで契約し、そのスマホに残りの家族全員でテザリングした場合、困るのが契約者が外出した時です。
アクセスポイントとなっている親機のスマホがテザリングの届かない範囲に移動してしまうと、他の家族のスマホはテザリングができません。
そこで、楽天モバイルでは、ホームルーター代わりになる専用の端末が販売されています。
Rakuten WiFi Pocket Platinumは2024年7月11日に発売された、700MHz帯のプラチナバンドも掴めるモバイルルーターです。
定価7,980円(税込)ですが、Rakuten最強プランと同時に申し込みすると、1円で購入可能です。
この1台を楽天モバイルと契約して、自宅にずっと置いておけば、月額税抜2,880円で自宅Wi-Fi代わりに使用できます。
もちろん小さい機器なので、家に誰もいない場合には持ち出して、外出先でPCやタブレットとテザリングして使うこともできます。
筆者の楽天モバイルのスマホからのテザリングを使って、以下の作業をしてみた日のデータ通信量をお伝えします。
PCをテザリングして1時間半のテレビ会議+PCでの事務作業2時間=1.28GB
外出先にでスマホで動画視聴1時間+PCでの事務作業2時間=0.72GB
いずれも思ったよりもギガを使っていませんでした。
また通信のスムーズさや速度に関しても問題はなく、テレビ会議でも途切れることもなく、スムーズに進行できました。
一般的なPCサイズの画像のダウンロードやアップロードも問題ありません。
気になるのは、
「楽天モバイルはいつまで無制限を続けられるのか?」
という話題です。
たびたび改悪が話題となる楽天経済圏ですが、楽天モバイルの月額無制限は、まだ当面のあいだ継続されると読んでいます。
というのも、三木谷会長が2024年12月までに目標として掲げているARPU(平均顧客単価)は2,500円から3,000円だからです。
目標のARPUを達成するには、データ使用量が20GBを超えて月々2,880円を支払ってくれるユーザーが重要顧客となります。
以前行っていた「0円プラン」を廃止した際には大量解約が起きましたが、この施策は、楽天モバイルがライトユーザーではなく、ヘビーユーザーをメインとしたビジネスモデルを構築していきたいと考えている表れだったのかもしれません。
いま月額無制限を撤廃してしまえば、3つの料金設定のうち1番上の料金である月2,880円を支払っているユーザーが確実に離れてしまいます。
楽天モバイルの目指すビジネスモデルとして、そのような策はとらないと見込んでいます。
スタートしたころはつながりにくさがたびたび取り沙汰された楽天モバイルは基地局の増設を進め、最新の人口カバー率は99.9%を達成したそうです。
筆者は2020年ごろ楽天モバイルを利用していましたが、久しぶりにユーザーとして帰ってきて、ずいぶんつながりやすくなったと実感します。
何かと苦戦が報じられる楽天モバイルですが、データ無制限から得られるデジタルライフの快適さはかなりのものですので、安くたくさん気にせず使いたい方はぜひ、楽天モバイルを自宅Wi-Fiとして使うことを検討してみてはいかがでしょうか。
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