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無駄なものを買わない生活には「出費が減る」「部屋が片づけやすい」などたくさんのメリットがあります。
しかし、生活を充実させるもっと大きなメリットがあります。
無駄なものを買わなくなると、1つにかけるお金の単価を上げることができます。
例えば、リビングに大きなクッションや低反発の座椅子を置いている家は意外とたくさんあります。
ホームセンターやインテリア用品店に行くと大きなクッションが1,000円以下、自分の居場所になりそうな座椅子が1万円以下で売っていて「これは気持ちよさそうだ」と思い衝動買いするのです。
しかし、広いホームセンターでは程よい大きさに見えたクッションもせまいリビングに入れた途端に一回りも二回りも大きく感じ「無駄なものを買ってしまった」と後悔しがちです。
筆者の家にはクッションも座椅子もありません。
木のダイニングテーブルとチェアがありますが、チェアにはギャッベ(遊牧民が手作業で織る絨毯)が敷いてあります。
ギャッベは、百貨店の専門店で購入したものですべて1点物です。
「これがあれば他はいらない」と思えるくらい満足できる座り心地です。
無駄なものを買わないことで買うものの質を上げることができます。
無駄なものを買わない生活をしていると、徐々に家には厳選されたものだけが残ります。
「これは捨てられない」と思うものだけに囲まれた生活は自分らしさがあふれます。
筆者の食器棚にはわずかな食器しかありません。
家族分の必要最低限の食器ですが、どれも材料や作家にこだわって選んだものです。
現在、醤油皿がありません。
他の食器で代用しながら骨董品店を回っています。
時代を感じる「これだ」と思えるもの探しています。
無駄なものを買わない生活は、本当に欲しいものとの出会う楽しみを与えてくれます。
無駄なものを買わない1番の方法は我慢ですが、我慢だけでは限界があります。
ここからは筆者が実践している3つの方法を紹介します。
ものは置き場所があれば増えます。
筆者の家で一番多いものは本です。
自分の本と家族の本を合わせると数百冊になります。
筆者は本棚の数を決めて「これ以上、本棚は増やさない」と決めています。
収納を増やさないことでものの数をコントロールします。
とはいっても、家族の本まではコントロールしきれず、床に直置きの本が増え続けていることが最近の悩みです。
しばしばプラスチック製の収納ケースを大量に買っている人をみかけます。
収納目的のものを買うときには「そこに収納するものが本当に必要なものか」を再検討することをおすすめします。
収納していたものが不要になったとき、収納ケース自体も不要なものになるからです。
収納グッズの購入は、ひとまずお菓子の缶やダンボール箱で代用してみてからでも遅くはありません。
プラスチック製の衣装ケースは安価で売っています。
しかし捨てるときには粗大ごみになり費用がかかります。
さらに買うときには自宅玄関まで配送されますが、捨てるときにはゴミ捨て場まで自分で運ばなければなりません。
無駄なものを買うときには、ものを手にしたあとの生活だけをイメージしがちです。
しかし、いつかは捨てる時がやってきます。
「これをゴミ捨て場まで運ぶのは大変だ」「数百円で買ったものに数百円かけて捨てるのはもったいない」と捨てるときをイメージすることで無駄な買い物は減ります。
最近の若い人は、3万円のブランド物を買うときに「これはフリマアプリでは1万円で売れるから実質2万円で買ったことになる」と買う時点で手放すときを考えています。
無駄なものを買わない考え方は、厳しい時代に生まれた若い世代の方が身についているのかもしれません。
筆者は、外出するとお金を使いたくなります。
なにも買わずに帰宅すると「無駄な外出をした」と思ってしまうのです。
ただ、外出するたびにものを買っていれば無駄なものを買ってしまいます。
そこでおすすめの方法が「お金を使いたくなったらドラッグストアに行く」です。
そして生活必需品の消耗品、できれば重たい液体洗剤やかさばるトイレットペーパーを買います。
ドラッグストアでは液体洗剤が目玉商品として売られていることが多いです。
筆者は洗剤にこだわりがないため、目玉商品や広告の品になっている液体洗剤を買います。
重たい液体洗剤やトイレットペーパーを買うことで、それ以上買い物がしにくくなり無駄な買い物を避けることができます。
洗剤やトイレットペーパーは単価が安く必ず使います。無駄にはなりません。
お金を使わなければ無駄なものは増えません。
しかしお金を使わない生活がストレスになることも多いです。
液体洗剤やトイレットペーパーの買い物は、無駄なものを増やさずに満足感が得られるおすすめの方法です。
筆者は美大でデザインを専攻していました。
いいデザインをするコツは足し算ではなく引き算です。
「これ以上なにも引けない」というところまで引き算することで洗練された作品になります。
生活も同じではないでしょうか。
「これも必要あれも必要」と足し算するのではなく、引き算をすることで洗練された自分らしい生活、そしてお金の使い方ができる気がします。
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