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キャッシュレス化が進んでいる現在ですが、現金のニーズも依然としてあります。
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自動販売機では、100円玉や500円玉(硬貨・貨幣)の使い勝手がよいですね。
ところが、現在発行されている500円硬貨は、必ずしもそうとは言えません。
500円硬貨は、現在まで3種類発行されています。
すでに発行されていない2代目と3代目も、街中で使うことができます。
岩倉具視の500円紙幣に代わって1982年に発行されたのが、初代500円硬貨です。
白銅製で側面には「NIPPON◆500◆」の刻印がされていました。
ぎりぎり現役で500円紙幣を使っていた筆者は、岩倉さんの紙幣から硬貨になったのも驚きでしたが、縁にギザギザ以外の加工が施されたのに驚いたものです。
しかし、材質や大きさが同一の韓国の500ウォン硬貨による変造事件が頻発したため、改鋳を余儀なくされました。
2代目500円硬貨は、2000年に発行開始となりました。
変造事件に早急に対処するため、デザイン変更はほぼありません。
材質がニッケル黄銅メインとなり、縁には斜めギザが施されています。
2代目は今でも街中でよく見かけますね。
2021年に登場したのが、現行の3代目500円硬貨です。
外縁と内側で異なる素材を使用(バイカラー)しています。
縁には、間隔や勾配が異なる異形斜めギザが採用されました。
初めて見たときは、「ユーロ硬貨みたいだな」と思ったものです。
満を持して登場した現行の500円玉ですが、あまり使い勝手がよくありません。
現行の500円玉を投入しても、そのまま返却口に落ちてしまう自動販売機も結構あります。
内蔵の認識する機械が対応していないためで、「機械を交換すればいいじゃないですか」と思うのですが、そう簡単な話ではありません。
原因としては、以下のような可能性が考えられます。
キャッシュレス化が進行している
交換コストがかかる
半導体不足で手に入らない
特に地方のバス会社では、現行の500円玉に対応していない両替機が多いです。
現行の500円玉を入れても、そのまま戻ってきてしまいます。
両替はできなくても、500円以上の運賃に対して現行の500円玉を運賃箱に投入できるバス会社は、結構あるようです。
とはいえ、今後2代目は徐々に街中から姿を消すでしょう。
3代目であふれる500円問題、どうしたら使い勝手を良くするかを考えます。
コストがかからずすぐに対応できるのは、人の目です。
レジならば有人レジを利用してください。
硬貨を投入すると自動でおつりが出るタイプで、仮に現行500円硬貨に対応していなくても、レジ係の人がうまくやってくれるでしょう。
最近増えているセルフレジでは、ほとんどが現行の500円玉に対応しています。
セルフレジは店側の手間を省くのが目的なので、そのためのコストを惜しまないでしょう。
筆者もイオンのセルフレジで試しましたが、無事に支払えました。
レジでは使えるものの、両替してくれるかは不透明で、何か買わないといけません。
現行→2代目に両替をするとしたら、まず考えられるのは銀行です。
筆者のメインバンクで問い合わせたところ、「両替のお金は機械で出されるので、2代目だけに両替することはできない」との回答でした。
銀行で両替できないなら、自動販売機はどうでしょうか。
500ウォンの変造硬貨の手口も、「自動販売機に500ウォンを投入→返却レバーで初代500円硬貨を戻す」でした。
自動販売機に現行500円玉を投入→返却レバーで2代目500円玉を戻すこと
は、特に問題ないはずです。
早速、駅のホームにある3台の販売機でトライしたところ、以下のような結果になりました。
ジュースの自販機A→投入したらすぐにそのまま返却口に戻ってきた
ジュースの自販機B→投入してレバーを押しても投入した現行500円玉が戻ってきた
記念メダル販売機→1回目、2回目は投入したものとは異なる現行500円玉が出てきて、3回目のトライで2代目に両替成功
どの自販機で成功するかは、正直よくわかりませんでした。
2024年7月、新紙幣が発行されます。
新技術がてんこ盛りの紙幣ですので、認識する機械も交換の必要が出てきます。
紙幣と硬貨は認識する機械が異なるものの、一度に交換すれば手間はかかりません。
もしかしたら、新紙幣発行を機に、「現行500円使いにくい問題」も解決するかもしれませんね。
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