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物価高騰の時代、ガソリン代を安く抑えるにはどうすれば良いでしょうか?
4月よりAmazonでdポイントが付与+使用可能に 設定方法・利用条件・注意事項などまとめ
大手石油会社にてガソリンスタンドのコンサルティングを長年実施し、現在はガソリンスタンド特約店の顧問を務め、業界誌でも連載を持つ著者が、ガソリンをお得に給油するコツを紹介します。
石油会社は直接ガソリンスタンドを運営していません。
ガソリンスタンドは石油会社と契約を結んだ「特約店」が運営をしています。
そのためコンビニのようなフランチャイズ店舗が、全国一律の価格で販売することはありません(独占禁止法上、販売価格を石油会社が指定することはできない)。
結果、ガソリンはGSの立地や運営形態により価格差が生じています。
ガソリンは、海外から運ばれた原油が湾岸部にある製油所にて精製され、その後内陸部へ輸送されます。そのため、製油所が近くにあるなしによっても価格は変動します。
輸送コストが安い湾岸沿いにある県ではガソリンは安くなり、輸送のコストのかかる内陸部では高くなる傾向があります。
※都道府県別GS価格ランキング(出典:gogo.gs ※2023年4月1日時点)
GSは規制緩和の影響で価格競争を続けています。
そのため、同じ県内でも競争のあるエリアと競争のないエリアでは価格差が生じています。
GSが密集し、競争の厳しい都市部(主要幹線道路沿い等)では価格が安くなり、競争のない地方(山間部)では価格が高くなる傾向があります
高速道路のサービスエリアなどにあるGSは競争が発生しないこと、ガス欠を防ぎ安全に利用するために年中無休24時間営業であることが一般的です。
また、幹線道路では一般的になっているガソリン以外のサービス(洗車や車検等)の提供がなく、コストがかかる割には収益源がガソリンに限られるため、結果、多くの高速道路スタンドでは高い価格設定となっています。
よってお出かけの時は、高速で給油をしてしまうと割高となります。
また、高速道路上でガス欠になると思わぬ事故の原因ともなるため、お出かけの前に高速道路以外のスタンドで給油することを強くおすすめします。
従来のスタッフさんが給油をしてくれるGS(フルサービス)より、顧客が自分で給油をするセルフサービス型のガソリンスタドは人件費がかからない分、安い価格を提示するスタンドが多くなっています。
価格が安いセルフスタンドの一例として、コストコが経営するGSがあります。
コストコのGSでは年会費(4,840円)を支払ったコストコ会員のみに対して、ガソリンを安く提供しています。
また給油の支払い決済は、
指定のクレジットカード(コストコグローバルカード、コストコオリコマスターカードもしくはマスターカードブランドのクレジットカード)
もしくはコストコプリペイドカード
に限られます。
コストコの他の商品と同じく年会費にて利潤を取り、支払手段を絞ることで運営コストを低減し、ガソリン価格を可能な限り抑える仕組みをとっています。
仮に、コストコGSの方が周囲のGSより10円/リットル安い場合、10回程度給油すれば年会費の元が取れる計算になります。
一般ユーザーは月1回程度の給油の方が多いため、年会費の元が取れるか否かは計算が必要です。
上記のようなエリア、運営形態によってガソリン価格差があることを知り、最適なGSを選択してみると良いでしょう。
GSの価格だけを比較したサイトもありますので、チェックしてみると良いでしょう。
とはいえ、数円安い給油のために何十キロも離れたGSへ給油しに行くのは現実的ではない、という方も多いと思います。
その場合は、次にあげる2つの手段がおすすめです。
各石油会社は、自社系列のクレジットカードを発行していて、入会勧誘を積極的に行っています。
「自系列のクレジットカードを使うと〇円引き」
といった特典があるため、クレジットカード派の人は自分が使う系列のGSにてクレジットカードを発券するとお得に給油できます。
また、最近ではアプリのダウンロードにも力を入れています。
「アプリを持っている方は〇円引き」といった制度があるため、ダウンロードして活用するとお得に給油することができます。
※アプリ例
出光Drive On:クーポンの配布頻度が多いのが特徴。カーメンテナンスの予約サービスやドライブスポットの検索機能も利用できるアプリ
ENEOSサービスステーションアプリ:アプリ1つで給油までの、手続きができるのが特徴。油種、給油量、支払方法などを事前に設定しておけば、操作をしなくてもアプリ内のQRコードを専用端末にかざすだけで給油を開始できる
コスモCarlife Square:アプリで給油と洗車の支払いができ、クレジットカードだけでなく、d払いで支払うことも可。車検の見積もりやカーメンテナンスの予約もアプリ可能
ガソリン需要はピークアウトを迎えており、脱炭素社会への動き、電気自動車シェアの拡大を受けて、各GSともガソリン以外の収益源を確保すべく経営努力を積んできています。
特に車検や洗車(コーティングのような高額洗車を含む)には力を入れており、車検や洗車を実施してくれる顧客を最優遇顧客としてガソリンを安く給油できる特典を準備しているスタンドがあります。
例)車検を実施した顧客は2年後の次の車検までガソリンが〇円引き等
車検は必ず実施しなくてはならない制度のため、どうせ実施するのであれば車検顧客を最優遇にしているGSにて、車検を受けるのを選択肢としてみるのも、ガソリンをお得に給油するコツです。
原油の高騰に連動し、電気代も高騰が続いています。
オール電化住宅の普及もあり、電気代の支払いに苦慮している方も多いのではないでしょうか。
そんな中、昨年から石油ストーブ(灯油を原料とした暖房器具)への回帰の動きがみられました。
重たい・臭い・危ないと嫌われてしまった石油ストーブですが、電気よりもエネルギー効率が高い暖房器具として、再び注目を集めています。
石油ストーブの改良も進んでいて、今の石油ストーブは安全で消臭対策もできています。
さらに、石油連盟公表の資料によると電気と比較し、エネルギーコストもCO2排出量も灯油は電気のおよそ半分程度との調査結果となっています。
都市部では灯油の配達を再開する動きもあり、秋から冬にかけて電気代を少しでも節約したい人にとっては灯油の活用も一考です。
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