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筆者は「経済圏に囲い込まれることが損」と考えています。
楽天だけではなく、auもPayPayも、ドコモも同様です。
自由を喪ったところに真のお得はありません。つまみ食いが一番です。
現在はマネ活プランやペイトクなど、経済圏強化の動きがますます強化されてきています。
ですが今こそ、経済圏から自由になり、サービスを自分の意思で選んでいくことをおすすめします。
そもそもどの陣営も常に、「系列外ユーザーを新規に取り込む」ことを考えざるを得ない以上、系列から自由なつまみ食いの人が損する仕組みなど作れません。
具体的に見ていきます。
携帯キャリアと共通ポイント、キャッシュレス決済を組み合わせた特定の経済圏に取り込まれている人も多いでしょう。
「楽天ポイントを2年でこれだけためた!」という体験談など読むと、自分でもマネしてみようと思うかもしれません。
しかし楽天ポイントをためる裏で、得られなかった他社のポイントや還元機会のことは誰も考えないのです。
特定の経済圏を中心に使い、他のアイテムを無視していると、次の通り機会損失も多く発生します。
・ 地域大型還元(10~30%)に対応するQRコード決済を使っておらず、キャンペーンに参加できない
・ QRコード決済のクーポンを使うチャンスを逃す
・ Web通販も一種類しか使わないと、おトクなキャンペーンを逃す
・ 携帯キャリアを変えられず、料金を安くするチャンスを逃す
・ 損している支払(例:0.2%しか付かない楽天カードでの公共料金引落し)を放置してしまう
・ 携帯キャリア系ゴールドカードの高い年会費(1万1,000円)を必要経費だと勘違いする
・ チェーン店舗で対応するポイントカードを持っておらず、ポイント付与を逃す
困ったことに、機会損失に気づく人は決して多くありません。特定の経済圏からは見返りも確かに得られるので、得した気分になりやすいのですが、ほぼ錯覚でしょう。
具体的には、次のように行動してみると、ものの見方が変わります。
・ QRコード決済程度は主要4種をいつでも使えるようにしておく(AEON PayやLINE Payもできれば使ってみる)
・ 共通ポイントもすべて使う(選ぶ発想は無益)
・ 携帯キャリアのゴールドは解約してもいい(無料ゴールドが最強)
・ 携帯キャリアも、格安SIMでいい(キャリアの値引きよりも、生活負担が安くなればいい)
・ 系列と関係なく優れたクレジットカードを持つ
・ クレジットカードの特典である特定店舗での還元をフル活用する(例:コンビニ飲食店等で、スマホタッチ決済で7.0%以上還元になる三井住友カード)
・ 各種キャンペーンを逃さないこと
・ 目標はポイントの積み上げではなく、割引や還元のチャンスを数多く得ること
現在のキャッシュレス界において、最もパフォーマンスがいいのは「年会費無料で使える高還元率ゴールドカード」です。
特に、次の2枚をおすすめします。
いずれも年間100万円利用を前提に、還元率1.5%となるスグレモノです。
・ エポスゴールドカード
・ 三井住友ゴールド(NL)※銀行一体型のOliveもおすすめ
三井住友は2024年春にTポイント陣営を統合しますが、これを新たな経済圏と考える必要はありません。
系列の携帯キャリアやQRコード決済があるわけでもなく、今後も比較的他の経済圏から自由であり続けるでしょう。
これらのゴールドカードがあれば、年会費の高い携帯キャリア系ゴールドは要りません。
現在、着実に評価が落ちているのが楽天経済圏です。
とはいえ楽天経済圏一筋で来た方には、離脱する発想がないかもしれません。
楽天の狙い通りに、携帯キャリアも楽天モバイルに替えて、お得感を残そうと考える方もいるでしょう。
それがダメではないのですが、ここでは楽天経済圏から自由になるお手伝いをしてみます。
楽天のアイテムをひとつずつ手放す検証をします。
楽天ポイントは、ポイントをため続けている限り失効しません。
やめる必要はなく、むしろ持っているべきでしょう。
他のポイントと違い、獲得(期間限定ポイントは不可)だけが執行を防ぎます。
獲得から1年間有効なので、街のお店で提示し続けているだけでOKです。
楽天ペイは楽天カードの拡張版(楽天キャッシュを挟むことにより、ポイントを1.5倍にする)として人気を集めてきました。
ですがここに来て、ユニクロやダイソー、オーケーをはじめ、ポイント対象外店舗が増えてきています(冒頭の関連記事参照)。
少なくとも東日本エリアでは、楽天キャッシュを使った楽天ペイは大きく価値を落としています。
筆者も原則、使うのをやめました。
先に述べた通り、使える決済はすべて使ってみるのをおすすめします。
ただ、特に楽天ユーザーにとっての乗り換え先を考えた場合、au PAYがいいでしょう。
その理由です。
・ チャージ式の決済だが、楽天キャッシュで慣れていれば使い勝手は一緒
・ クレジットカードを選ぶものの、還元率1.5%にできるため、楽天ペイと同等
・ (Android限定)au PAYのSuicaがおすすめ
・ 基本的に楽天ペイとau PAYは加盟店が共通している
au PAYへは、チャージしてポイントのたまるカードが限られ、また「月5万円」という制限があります。
制限の中でのおすすめチャージ用カードです。
・ エポスゴールドカード
・ Orico Card THE POINT(Mastercard)
後者の場合、チャージ時ポイント還元率が1.0%、利用で0.5%なので、楽天キャッシュを使った楽天ペイと同じ条件で使えます。
前者は、年間100万円利用があれば還元率1.5%なので、合計2.0%でau PAYを使えます。
念のためですが、これは「au経済圏に移ろう」というおすすめではありません。
クレジットカードの楽天カードには次のメリットがあります。
・ 年会費無料
・ 還元率1.0%
・ 楽天キャッシュにチャージできる
・ 楽天市場でポイント付与(1.0%)
今でも人気のある楽天カードですが、2021年に「公共料金引落しの還元率が0.2%に低下」という大事件がありました。
その時点でもはやメインカードとしての資格を喪っていると考えます。
1.0%の還元率のカードは数多くありますが、前述のOrico Card THE POINTなど系列を超えて利用頻度が広がるため、おすすめです。
それから、先に挙げた年会費無料で使えるゴールドカードです。
ちなみに筆者は、こんな理由で楽天カード解約を思いとどまっています。
Web通販はどうしても、これと決めたらヘビーユーザーになってしまう傾向があるようです。
だからといって、「楽天をやめてamazonへ」と引っ越す必要はありません。
むしろ、いろいろ広く使うほうが、割引のチャンスが多く巡ってくると筆者は考えています。
筆者はお米を、常にさまざまな通販で購入しています。
関連記事のあとも、「LINEショッピング10%還元」「Green Beansの千円割引」でそれぞれ二度買うなど、常に実践中です。
楽天市場のポイントが何倍付こうが、常に筆者のほうが安上りです。
楽天モバイルは4大キャリアのひとつですが、性質が格安SIMに近いので、今やめなくてもいいでしょう。
それでも、系列から離脱したいのなら、月30GB2,178円の日本通信をおすすめします。
筆者も使っていますが、不満は特にありません。
現在「楽天ひかりと楽天モバイルのユーザーは、楽天市場で毎日ポイント7倍」という企画を実施中です。
典型的な経済圏囲い込み手段です。
筆者も楽天ひかりと、楽天モバイル(筆者名義で子供が使っている)ユーザーですが、ポイント7倍(7.0%還元)程度では楽天市場は使いません。
前述のさまざまな通販のほうが得です。
楽天ひかりはやめることも考えましたが、解約金が1万円以上するので、結局契約の節目まで置いておくことにしています。
楽天銀行や楽天証券等にも、経済圏ならではの付加サービスはあります。
ただ、このあたりは本来の機能で選択すれば十分でしょう。
「2年間で○ポイントためた!」は筆者に言わせれば幻想です。
発想を、経済圏から自由にしましょう。
お得の種はあちこちにまかれています。
ですが経済圏に囲い込まれていると、お得の種も目に入りません。
経済圏を離脱しても、サービスは個別に検証しましょう。
実際筆者も、楽天Edy、楽天銀行、そして楽天ひかりを使い続けています。
経済圏から自由になったうえで、いろいろ使って比較してみてください。
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