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【投資初心者必見】新NISAが開始となる2024年までにやっておくべき5つの行動
まずは新NISA制度の概要のおさらいをしておきましょう。
下表は金融庁HPに記載されている、新しいNISA制度の概要です。
≪画像元:金融庁≫
現行NISAと比較して
などのメリットがある、大きな改正となっています。
冒頭にも触れましたが、新NISA活用法のポイントの1つにつみたて投資枠と成長投資枠の併用をどのように行うか、ということがあります。
結論からですが、ほとんどの投資家は「つみたて投資枠」のみの活用でOKと考えてください。
新NISAでは、年間投資枠についても、生涯投資枠についても、大幅に拡大されています。
枠の併用も可となっており、さまざまな選択肢が思い浮かぶかもしれませんが、結局はシンプルに考えるべきです。
以下の項目に該当しない投資家(ほとんどの投資家)は、つみたて投資枠のみの活用でしっかりと着実に資産形成していくことが、遠いように思えても1番の近道といえるでしょう。
つみたて投資枠で買える商品は、現行つみたてNISAと同様の商品となっています。
多くの投資家が購入しているインデックスファンドがその代表例です。
など、ちまたでも人気の投資信託が該当します。
こういった低コストインデックスファンド「以外」の商品に投資したい場合は、つみたて投資枠では購入できないことになります。
その場合は成長投資枠の活用を検討することになります。
などがあげられます。
こういった商品は、インデックスファンドと比較してリスクが高くなる傾向にあります。
投資中級者以上であれば、これらの商品をうまく活用して利益の最大化を図ることができるかもしれませんが、特に初心者のうちは手を出す必要はないでしょう。
ちなみに成長投資枠でも、つみたて投資枠で買っている商品に投資ができます。
つみたて投資枠でオルカンへ投資、成長投資枠でもオルカンへ投資ということも可能です。
成長投資枠では別の商品を買わないといけないということはありませんので、枠を使う場合でもオルカンのような低コストインデックスファンドは有力候補となるでしょう。
つみたて投資枠の年間投資枠は120万円です。
つまり月額10万円の積立投資が可能となっています。
ご自身の投資可能額が月10万円以下であれば、迷わずその金額で積立投資することをおすすめします。
対して少数派だとは思いますが、月10万円以上の金額を投資できる方は、はみ出た分の金額を成長投資枠で活用することが考えられます。
現在特定口座で資産を保有、新NISAが始まるタイミングで売却、移し替えを検討している場合も、成長投資枠の活用が視野に入るでしょう。
ただしこの場合も、毎月積立額+特定口座売却分が120万円を超えない場合は、つみたて投資枠の利用でOKだと考えます。
つみたて投資枠を超える分についてのみ、成長投資枠を活用するという考え方で、問題ありません。
上記3つに該当しない投資家については、つみたて投資枠を最大限活用し、毎月コツコツ積立投資を行うことが資産拡大の近道だと考えます。
例えば月3万円や5万円ほどの積立を予定している投資家は、つみたて投資枠にて投資を行いましょう。
月10万円以上の積立を継続して行える投資家は少数派だと思います。
ですので、ほとんどの投資家にとって、活用する新NISAの枠はつみたて投資枠のみでOKだと考えます。
新NISAの投資枠活用法でよくある勘違いが、つみたて投資枠と成長投資枠それぞれで非課税保有限度額が設定されているというものです。
これは勘違いであり、つみたて投資枠だけで非課税保有限度額の1,800万円をフルに利用することができます。
つまり「成長投資枠を使わないともったいない!」なんてことは一切ありません。
限度額が設定されているのは成長投資枠のみであり、1,200万円までの保有までしかできない形となっています。
と改めてご認識ください。
現行NISAと新NISAの非課税枠は別枠でカウントされます。
例えばつみたてNISAで3年間分の非課税枠(120万円)を活用している場合は、新NISAの非課税保有限度額(1,800万円)にプラスして120万円の非課税枠を保有できることになります。
トータル1,920万円の非課税枠を保有(つみたてNISA分は20年間)できることになりますので、非課税期間が終了するまで新NISAに移し替えない方がお得な場合がほとんどです。
ですので現在つみたてNISAで積立している分については、新NISAが始まっても売却せず、そのまま保有しておくことを基本的におすすめします。(執筆者:FP技能士2級、証券外務員1種 冨岡 光)
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