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【つみたてNISA】資産拡大を阻む3つの「致命的な失敗」について解説
まずはなんといっても、生活費を抑えることです。
家計をプラスにするためには
のどちらかしかありません。
現役時代は働くことにより収入を得ることができますので、稼ぎによってはぜいたくな暮らしもできるでしょう。
ですが、その収入を生涯に渡って維持することは難しいでしょう。
会社員であれば退職と同時に収入は激減しますし、自営業者でも「死ぬまで働く」のは非現実的かと思います。
どこかのタイミングで収入は頭打ちとなり、その後は低下していくと考える方が自然です。
高い収入の時のような生活を続けていては自ずと資産は減少してき、いつか底をつくのは容易に想像できるかと思います。
これは投資をしているからといって例外ではありません。
例えば毎月3万円を年率5%で30年間積立した場合、約2,500万円となります。
確かに大きな資産となるのは間違いありませんが、湯水のごとく使ってしまうとすぐになくなってしまいます。
毎月の生活費が40万円の家庭の場合、年間480万円もの支出となります。
約5年で2,500万円に近い金額となってしまいます。
「30年かけて積み立てた資産が、たった5年でなくなってしまう」
と考えると、むなしくありませんか。
もちろん老後の年金などの収入もあるため、このスピードで資産が減少するわけではないでしょう。
ですが、支出を抑えて生活するのとしないで生活するのとでは、資産の「持ち」が大きく変わります。
底をついてから後悔しても「時既に遅し」です。
しっかりとした収入のあるうちから支出を抑え、余裕を持った家計バランスにしておくことが大切です。
老後を迎えてから突然生活費を抑えるのは至難の業です。
現役時代から生活費を抑える必要があります。
その支出は本当に必要な支出でしょうか。
見栄や流行り、周りに流されての支出ではないでしょうか。
いまいちど考えてみましょう。
突然大きなお金が手元に入ると、うまく使うことができないのが普通の人間です。
宝くじが当たった人がその後に破産したようなニュースは、誰もが聞いたことがあるのではないでしょうか。
現役時代に1度に手にするお金は、一般的には100万円程度のボーナスではないでしょうか。
この100万円程度のボーナスでさえ、何に使ったのか定かでなく、気がつけばなくなっていたなんて経験をしたことがあるのは筆者だけではないはずです。
退職金となれば、さらに話は大きくなります。
退職と同時にいきなり1,000万円や2,000万円といった、今まで使ったことがないような大金を手にすると、どう使って良いのかわからないのが実際のところではないでしょうか。
銀行などからすすめられるがままに「退職金プラン」などの、割の良くない投資商品へ資産を入れてしまい、大きな損失を被ってしまうなんてこともよくある話です。
現役時代から大きなお金を使う器を育てておくと、将来の資産運用にも活かせるでしょう。
そのためにも、なるべく早く投資を始めることが大切です。
投資を始めることで得られる知識、経験は想像以上に多くあります。
また、相場を知っておくというのも投資詐欺などを避ける上でも重要です。
日々の投資を通して経験を積んでおけば「元本保障で年率30%確実!」などという、あり得ない数字に直感的に違和感を持てるようになるはずです。
「自分は大丈夫!」とたかを括らず、現役の時から資産形成を行い、大きなお金を使う器を育てておくことを強くおすすめします。
月に20万円や30万円を積立投資に回せるといった爆発的な入金力を持っている方や、既に何千万円といった資産を確保できている一部の方以外は、「投資さえやっておけば老後は安泰!」というわけにはいきません。
一般的な家庭が投資に回せる金額や、投資で得られる利回りは限られています。
「投資だけやっておけば大丈夫」なんてことはありません。
冒頭にも紹介しましたが
の2つしか家計を長持ちさせる方法はありません。
老後に収入を上げることは難しいでしょう。
であれば、支出を抑えるしか方法はありません。
これは老後に突入する前から意識的に実践しておきたいところです。
また、大切な資産を守るためにもお金の使い方、相場というものを知っておく必要があるでしょう。
生活費を抑えて、お金の使い方に慣れておくことが、安泰な老後を送るためにも必要だと考えます。(執筆者:FP技能士2級、証券外務員1種 冨岡 光)
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