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株投資で10万円をいかに増やせるか? 実際にやってみました~第3回~
・銘柄のスクリーニングする際に注目している条件などはありますでしょうか。
・決算資料で注目するべき内容は何がありますでしょうか。今は売上、利益の推移や従業員の推移などを見るようにしています。
銘柄選びは、株式投資の第一関門ですよね。
売上や利益の推移などをチェックされているとのことですので、ある程度ご自身で勉強されていると思います。
注目すべき条件は、投資目的や投資スタイルにより大きく異なります。
ここでは、株式投資の特徴をおさらいしながら、銘柄選定のポイントを解説します。
株式の仕組みをおさらいしましょう。
株式投資とは、株式会社に出資をして事業オーナー(株主)になることです。
会社は出資金を使って設備投資などを行い、事業拡大や業績アップの努力をします。
業績が上がれば株価は上がり、株主は配当金や売却益を期待できます。
社会全体でみると、株式投資は経済発展に貢献する活動ともいえます。
一方、会社の業績が悪ければ株価が下がり、上場廃止になると株式が紙くずになることも。
株主は損失を被る可能性があるため、事業内容や経営状態を把握し、銘柄選定することが重要です。
投資判断は自己責任、投資スタイルも個人の自由です。
17年間機関投資家の裏舞台にいた筆者は、10年以上の長期投資をおすすめしています。
機関投資家は、市場を作り上げるマーケットメーカー。
東証プライム市場だけでも、日々50億円単位のお金を動かしています(日本取引所グループ調べ)。
1秒間に数千回も取引できるシステムトレード(アルゴリズム取引)を採用しています。
個人投資家が短期売買で機関投資家に勝つのは、至難の業と考えましょう。
どうしても短期トレードをしたい場合は、
など、ルールを決めてやりましょう。
本題の銘柄スクリーニングをみていきましょう。
まずは、自分に合った投資スタイルを決めます。
10年以上の長期、5〜10年、1年以内など保有期間を決めます。
配当金を再投資しながら10年以上保有すると、複利効果で雪だるま式に増えやすくなります。
次に、日本株か外国株なのかを決めます。
その中でも大型株、中小型株のどちらに投資するのか決めましょう。
投資初心者は、身近な企業から始めると情報収集がしやすくなります。
株式投資に何を期待するのか、明確にしましょう。
株主優待や配当金がお目当ての人もいるでしょう。
他には、業績が良く割安な株に投資するバリュー投資、業績や株価が高くてもさらに成長が見込める成長株(グロース株)投資などがあります。
投資の判断指標については、後半で詳しく説明します。
会社四季報などで事業内容を詳しく調べます。
身近な企業でも、自分が知らない事業を展開していることも。
ウォーレン・バフェット氏も言うように、「自分が理解できるものだけに投資」が鉄則です。
どの投資スタイルでも、会社の経営状態が悪いと損失の確率が高まります。まずは下記項目を確認し、売上や利益が安定的に伸びているかをチェックします。
ネット証券は、独自のスクリーニングツールを用意していますので、上手に活用しましょう。
また、決算時には業績ガイダンス(業績見通し)もチェックしましょう。
購入の判断材料となる代表的な指標をまとめました。
主に日本株の目安を記載しておりますが、業界や企業規模によって異なります。
また、外国株は日本株の水準とかけ離れている場合がありますので、ご注意ください。
株式に限らず投資は、「自分で理解して判断する」が絶対条件です。自分に合う銘柄は人によって違います。
SNSの情報や人のおすすめ銘柄をうのみにする人をよく見かけます。
株式投資はハイリスク・ハイリターンです。
自分で判断できないのであれば、投資はやめた方がよいでしょう。
株式も分散投資が原則です。
ただ、個人投資家が何十銘柄も管理するのは大変です。
一般的には10銘柄以内が適切とされています。
それ以上分散投資をしたい場合には、ETFや投資信託を検討しましょう。
株式投資は、その会社のオーナーになることです。
実態がよく分からない会社には投資をしないようにしましょう。
上がると信じて買った株を、損切りするのは難しいです。
あらかじめ「◯%下落したら売却」と決めておくとよいでしょう。
世の中には、さまざまな投資手法があります。
今回は最低限押さえたいポイントをお伝えしました。
注目すべき条件は、投資対象や投資スタイルによって違います。
会社の財務内容がよくても、金利上昇や景気後退などの要因で、株式市場全体が大きく下げることもあります。
投資は自己責任で行い、自分の取れるリスクの範囲内で取引しましょう。(執筆者:上原 千華子)
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