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【認知症の初期症状】「物盗られ妄想」で困ったときの介護サービスと対処法について
親の介護に直面した時は、必ず「中心的に介護する人が倒れたらどうするのか」も加えて話し合いをしておくことが重要になってきます。
この話し合いがあるかないかで、介護問題のトラブルも回避できます。
「いつも介護している人が倒れた時は、代わりの介護は誰がするのか」
「施設に入る方向になった時には、誰が契約者になるのか」
「介護の金銭的負担をどうするのか」
要介護者が家族と同居している場合、他に介護できる家族がいれば解決するかもしれませんが、介護も1人に任せっきりであれば、いざという時、どう動いていいのか分かりません。
介護している人がいれば、普段どんなことをしているのか、当事者意識をもって介護に参加するようにしておきましょう。
介護している人が倒れ入院し後遺症を抱えて介護ができなくなったという理由から、介護施設へ入所というケースも珍しくありません。
ただ、介護施設に入所するにしても、必ず契約する必要があります。
そんな時のためにも、
・ 介護施設の契約者は誰がなるか?
・ 契約の時の必要な書類、通帳、印鑑の保管場所
これらの、話し合いをしておくと、スムーズに話が進みます。
在宅介護にかかるお金は、月平均7万円と言われています。
介護している人が中心となって、お金を出している場合、いざと言う時に誰が介護のお金を出すのかと言った問題に直面します。
また、介護のお金をめぐって、家族、兄弟間でトラブルになる事もあります。
トラブルを避けるためにも、常日頃から介護費用を出し合う事で、お金のトラブルを回避できます。
身よりは、介護している親だけで、親族も疎遠で付き合いがないという方もおられます。
そんな方は、どこに頼ったらいいのか? そんな不安を抱えておれると思います。
・ ケアマネージャー
・ 地域包括支援センター
・ お住いの地域の民生委員
一番の相談窓口は、ケアマネージャーになります。
介護についての悩みを、身近に相談できます。
«画像元:株式会社こばやし»
ケアマネージャーに相談することで、介護する人が倒れると、残された家族をどうするか?を考えてくれます。
もし、元気なうちにケアマネージャーとも話合っておくことで、スムーズに要介護者の家族を施設で保護したり、何らかの対応を考えてくれます。
地域包括支援センターは、高齢者の様々な悩みや困りごとを相談できる窓口となっています。
«画像元:身延町HP»
親の老後が心配な場合は、地域包括支援センターに相談すると、介護保険の申請の仕方だけではなく、市町村の高齢者の無料サービス・介護についての困り事を、相談援助してくれます。
お住いの地域には、民生委員という方がいます。
«画像元:米子HP»
民生委員は、ボランティアですが、地域の困り事があれば駆けつけたり、行政や役所につないでくれる存在です。
1人暮らしの高齢者の方が、介護サービスの次に頼るのは、民生委員です。
自分に何かあった時のために、お住いの地域の民生委員は誰がやっているかを一度聞いておくとよいでしょう。
介護サービスは、高齢者を保護するための役割があります。
いざと言う時、介護サービスが残された親御さんを救う1つの懸け橋になります。
ただ、どんな介護サービスを使ったらいいのか分からないという家族には、おすすめの介護サービスがあります。小規模多機能型居宅介護です。
小規模多機能型居宅介護は、1つの事業所で、訪問介護、デイサービス、ショートステイを兼ね備えている複合型の介護サービスです。
«画像元:小規模多機能型居宅介護ひまわり»
緊急事態で、訪問の回数を増やしたり、急なショートステイの利用も1つの事業所に連絡するだけです。
また、訪問介護、ショートステイも兼ね備えてあるので、介護者が倒れても馴染みの職員が対応するので、人間関係の変化なく介護を受けられます。
小規模多機能型居宅は、デメリットがあり、受け入れ人数が29名以下と少人数です。
また、住んでいる地域に施設がなければ、利用できません。
もし、小規模多機能型居宅型介護が利用できなくても、訪問介護・ショートステイを契約、利用しておくことで、いざと言う時のためにケアマネージャーが対応しやすくなるので、安心です。
介護は、育児と同じくらい大変です。
しかし、育児と違い、いつ終わりが来るのか分からない、暗闇のトンネルを歩いている状態です。
出口が見えないからこそ、精神的負担が大きく大変です。
身近に介護している家族、親族がいれば援助の手を差し伸べましょう。
誰にも相談できる相手もおらず、1人で抱え込んでいる方は、相談窓口に悩んでいることを聞いてくれる場所があります。
介護サービスは、生活のサポートのほか何かあった時のための未来の備え、いわばお守りのようなものです。
そのため、ささいな支援であっても積極的に利用することをおすすめします。(執筆者:現役老人ホーム施設長 佐々木 政子)
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