- 週間ランキング
【今週の日経平均を考える】ロシアウクライナ情勢と株価への影響
チャートを細かく見ていきましょう。
5日線は、3日に上向きになったものの4日には下向きとなり、結局下向きの流れに戻って金曜日を終えています。
25日線は下向きを継続。火曜日に25日線にタッチしましたが、頭を押さえられる形で株価は下へと推移しました。
75日線はかわらず下向きで推移し、まったく株価に触れることなく乖離しています。
並び順は75日25日5日線の並び順で、引き続き安定下降を示しています。
機関投資家や海外の投資家が意識している200日線ですが、下向きに推移し、75日線とデットクロス後はだんだんと乖離しています。
今回も、ずっと意識されていた2021年2月16日高値から3月18日高値、6月15日高値と斜めに引いたラインに3月3日に頭を押さえられた形となりました。
今後もこのラインは意識していきたいと思います。
意識されていた8月20日の安値2万6,954円の横軸が3月1日に上値抵抗として機能しました。
下には2万6,000円の心理的節目があり、その下には2020年11月20日の窓2万5,555円が下値として意識されています。
基準線と転換線の並び順は下降を示し、遅行線がきれいに1月27日の下に入ってきました。
底・底で、この後10営業日後に上に抜けるのか、それとも下を推移していくのかに注目です。
火曜日にTPラインに到達しましたが、その後-1σ-2σを推移しています。
バンドが広がりかけているので下への意識と、波を打っていることで、もみ合う展開も気にしていきます。
売られすぎゾーンから脱して、このまま上昇へ向かうのかという流れでしたが、金曜日に下向きとなり、また売られすぎゾーンに逆戻りという感じです。
上向きだったMACDが下向きに変化してヒストグラムも安定せず、まだ下降トレンドが続きそうです。
月の満ち欠けですが、満月は3月18日です。
いまだに下降トレンド継続中で、反発するもののまた戻されてと、ボラティリティが高い相場になっています。
今年になって3か月の下降ですので、そろそろ反発を意識するところですが、まだ下値を固めていないため、下げ止まりを確認してからの上昇がいつになるのかを確認していきたいところです。
米雇用統計は予想を上回りました。この結果から金融引き締めのペースが変わることはなく、いよいよ今月のFOMCで利上げとなるのかというところが焦点となりますが、おそらく既に織り込んでいそうです。
ロシアのウクライナ侵攻から、世界各国の株価も下落しています。
日本だけではなく、世界経済に目を向けてみるのも大切です。(執筆者:城 晶子)
【今週の日経平均を考える】地政学リスクの高まりは、週明け日本のマーケットにも影響
米国株はこれからも安泰か? 現在抱えるリスクと、過去の暴落を分析