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【今週の日経平均を考える】下げ止まりを確認、世界全体で連れ安の展開もあり得る
それでは、チャートを細かく見ていきましょう。
5日線は大きく下向きで下落しました。
金曜日には5日線にようやく触れましたがさて今後どうなるでしょうか。
25日線も下向きで、5日線との乖離を広げています。75日線は横ばいでしたが金曜日に若干上向きとなっています。
並び順は25日・75日・5日線の並び順に変化し、下降トレンドの始まりを示唆しています。
長らく下値支持線としていた10月6日と10月29日、11月11日そして11月18日安値を結んだラインを割ってからは、勢いよく下降となり、上の意識されていた直近に開けた11月26日・27日の窓を埋めることなく、下への意識が強くなった1週間でした。
現在、9月まで上値抵抗ラインとして機能していた2月16日・3月18日、4月6日・6月15日高値を結んだラインが下値支持線として機能しています。
今月は雲のねじれ現象がいくつもありますから、しばらくは注意が必要です。
転換線が基準線をデットクロスし、売のサインとなります。
しかし、向きは転換線基準線ともに横向きです。遅行線は向きを上向きにしています。
TPラインが下向きで、-3σに到達し下へのボリンジャーウォークも考えられる位置で金曜日にかろうじて-2σを上抜けました。
若干波打ちも見られますので、ここから横にスライドする可能性もありますが、まだ下へのウォークに注意が必要です。
売られすぎゾーンに到達して、木曜日に向きを上向きに変えて、ここから上昇していく準備は整った段階です。
MACDは、一気に0ラインを割り込み、下降トレンドとなっています。
しかし、ヒストグラムは金曜日にピークアウトしたので、ここから上昇に迎えるかに注目です。
一旦は下げ止まりを確認する水準まで金曜日に到達しています。
それぞれのテクニカルでは買いシグナルが多く出ており、反発の可能性もあります。
しかし、世界情勢を見ると、まだまだ限定的で、重そうなテーマも多々あります。
雇用統計では市場予想を55万人としていましたが、予想値よりも低い21万人増となり、大幅に下回りました。これを受け、米国主要指数は陰線をつけました。
しかし、日経平均株価の単体を見ると、10月6日の安値を割らなかったことで、好感されるのではないでしょうか。
ここからBOX相場継続とするのか、節目を割って更なる下落となるのか、常に平常心でチャートと向き合いましょう。(執筆者:城 晶子)
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