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【今週の日経平均を考える】迷いを示すチャート サインを見逃さないよう臨みたい1週間
チャートを細かく見てみると、18日木曜日には、迷いの十字線が出現しました。
ローソク足の始値から終値を実体と言いますが、この1円未満の実体ということはとても珍しく、まさに迷いの現れだったのかと思います。
金曜日には陽線となったことで、迷いから好転へと思われましたが、まだ5日線を超えられず週末を迎えてしまいました。
5日線は若干横向きに角度が変化したものの上向き、そして25日線も上向き継続、上向きの75日線と3本すべての移動平均線が上向きで、上昇トレンド継続となっています。
そして並び順は引き続き5日、25日、75日の並び順となり、安定上昇となっています。
10月6日と10月29日、11月11日そして11月18日安値を結んだラインが下値支持線として機能します。
それに対して、11月4日高値と11月17日高値を結んだラインが高値抵抗ラインとして機能し、これらのラインが三角持ち合いとなっています。
この三角持ち合いの形状は、上に抜ける可能性が70%で下の可能性が30%と言われている三角持ち合いです。
上には9月28日29日に開けた窓があり、この窓を埋め3万円を奪還できるのか意識されるところです。
11月12日と11月15日に開けた窓は埋められましたが、その下には、11月11日と12日に開けた窓があり、さらに下には10月29日と11月1日に開けた窓があります。
雲から放れて株価が推移し横ばいの動きとなっています。
転換線は横ばいに、基準線は上向き、遅行線は大きく動いています。
遅行線はこのまま横ばいでも日々線にはぶつからないので、注目は12営業日後の動きとなります。
11月後半に雲のねじれが頻繁にありますから、この辺りは注意が必要です。
+2σから+1σ近辺で株価は推移し、バンドは波打ちしていますので、もみあい相場となっています。
しかし、TPラインが上向きですので、上昇を示唆するようなかたちになっています。
買われすぎゾーンに達したのも束の間、すぐに向きを下へと変え、買われすぎゾーンを割って弱さが見えています。
10月20日から11月1日のように推移する可能性もあり、どっちつかずの状況です。
BOXどちらかに放れたらその方向へすぐに転換できるように、注意していきたいところです。
23日火曜日には日本は祝日の為休場。そして、米国は25日が休場です。
新型コロナウイルス感染拡大している国もあり、景気回復が遅れるとの警戒から、ダウも25日線を割りこみ、5日線と25日線がデッドクロスするところで週末突入です。
これは日本にも影響が出てくる可能性もあるので、気を引きしめていきましょう。(執筆者:城 晶子)
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