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通所リハビリは、リハビリの専門スタッフが常勤で勤務していて、専門的なリハビリ計画を立て、利用の度にリハビリをしてもらうことができます。
通所リハビリの利用にあたっては、あらかじめリハビリの必要性を主治医から認めてもらうことが必須となります。
一方、デイサービスでの受けるリハビリは、主治医の同意は必要なく、リハビリ専門職が必ずいてリハビリを実施するというわけではありません。
簡単にいうと、通所リハビリは、デイサービスのサービスに専門スタッフによるリハビリをプラスしたサービスというイメージになります。
利用料金についても、通所リハビリでは専門スタッフがリハビリの計画を立て、リハビリを施してくれるという点もあり、デイサービスよりも高い設定になっています。
デイサービスと通所リハビリでは、送迎、健康チェック、入浴、昼食、おやつ、レクリエーションを行っています。
では、デイサービスと通所リハビリの単価の違いはどのくらいでしょう。
「通常規模の事業所、要介護2、午前9時30分から午後4時までサービス提供時間の場合」をみてみましょう。
サービス名 | 基本単価 |
デイサービス | 773単位 |
通所リハビリ | 897単位 |
※2021年介護報酬改定より 基本単価の差異:124単位
単位は円に換算すると1単位10円なので1,240円の違いがあることになります。
介護負担の割合が1割負担の方の場合は124円の差となりますが、例えば週2回通って月に合計10回サービスを利用した場合、その差は1,240円、通所リハビリの方が高くなります。
また、このほかにも個別機能訓練加算やリハビリテーションマネジメント加算などの各種加算が通所リハビリにありますので、さらにデイサービスの利用よりは費用がかかってしまう計算になります。
介護保険サービスの利用が継続的になっていく場合、介護に係る費用が生活を圧迫してくるので、少しでも安く良いサービスを受けたいというのが本音でしょう。
そこで、1つの方法としておすすめなのが、デイサービスでリハビリを受けるという方法です。
リハビリの必要性を感じている方にとって希望や条件が合致すれば、通所リハビリだけではなく、リハビリができるデイサービスがあります。
気になる方、必要な方はケアマネージャーに探してもらいましょう。
もし、ご自身で調べてみたいという方は「情報公表制度」を活用しましょう。インターネットで自身の住んでいる地域の介護サービス事業所の直近1年以内の情報を閲覧できます。
参照:厚生労働省「介護サービス情報の公表制度」
近年の介護報酬改正の流れから、介護予防や機能訓練に力を入れているデイサービス事業所が増えています。
デイサービスではリハビリ専門職の配置が法的に必須ではないながら、リハビリ職員が配置されている場合もあります。
また、リハビリができる器具や環境を整備しているデイサービスも多くみられています。
デイサービスと一言で言っても、認知症に特化した対応をする認知症対応型通所介護や半日だけのサービス提供時間で実施するデイサービスなどもあります。
どのようなサービスが必要で、そのサービスを受けるためにはどの事業所が良いか、単に法的に定められている名称にのみ着目するのではなく、サービスの内容にも目を向けてみましょう。
提供しているサービスの内容から探していくと、名称にはとらわれずに予想よりも安価で希望がかなうということもあります。(執筆者:現役老人ホーム施設長 佐々木 政子)
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