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現役の介護のプロが教える 100均でも買える「介護グッズ」11選と買ってはいけないもの。
在宅介護では、どのような物や場面で費用がかかるのかを知っておきましょう。
細かい物になりますが、毎日使用するものです。
毎回、身体をタオルやおしぼりを準備できれば理想的ですが、洗濯物も増えますし、汚れたタオル類を扱うことも介護者の負担になることがあります。
毎日の介護で疲労が重なるので、便利な物品を使うことは介護者の身体的負担を軽減してくれます。
自分でできることを増やしてくれる福祉用具は、本人、介護する側の心身の介護負担を軽減してくれます。
自身に合うものを使うことで介護度の軽減につながります。
受診や受診をするための移動手段には、必要といえます。
洗濯や清拭、トイレ掃除等で以前より高額になる場合があります。
夜間介護、在宅医療に係る機器、在宅介護にかかる電気機器などで必要になることが考えられます。
介護が必要になった場合には、介護保険での介護サービス利用料だけに注目されがちですが、ここに挙げたように、生活リズムやかかるランニングコストにも変化が生じることになります。
介護が必要になると、日常生活のあらゆる場面で今までは必要がなかった物が必要になり費用がかかってくることが考えられます。
在宅介護で利用できる制度の一部を紹介してきましたが、制度以外に自宅でできる介護費用の節約としていくつか紹介します。
介護が必要になると、もう着ない洋服というのがタンスにあることも多いものです。
清拭用のウエットティッシュの節約として、要らなくなった下着などを小さく切っておき、都度ぬるま湯で絞って使い捨てにします。
厚手のウエットティッシュのような使用感があり、肌への刺激も少ないので敏感肌の方や肌が荒れているときなどはウェットティッシュより安心して使用することができます。
在宅介護で節約を重視してもなかなか削れない必要経費となるのが水道代や光熱費です。
しかし、洗濯や入浴、電気機器の使用を控え、節約することで介護の質が低下してしまうことは好ましくありません。
そこで、介護される本人の負担も合わせて考えた場合に、時にショートステイやデイサービスの利用をする方がメリットが高いということもあります。
例えば、冬の寒い時期の自宅での入浴は、暖房を強くして脱衣室や廊下、居間を十分に温める必要があります。
寒くないようにと家族皆で苦労して入浴するよりも、温度管理がされている環境で介護サービスを受ける方が、身体的にも経済的にも皆にとって良いとうこともあります。
特に、高齢者の独居や2人暮らし世帯では、冬期間の灯油代などを考えるとショートステイを利用した方が経済的に安くあがるという場合もあります。
≪画像元:特別養護老人ホーム かたくりの郷≫
介護保険サービスの活用や制度を利用することで、自分でもできる節約の方法がたくさんあります。
毎日の介護費用を大幅に節約できたなら理想的ですが、介護の質が低下しないような方法を選択していくことが介護費用節約のポイントになります。
介護の方法に正解はありません。
日頃の介護の仕方をケアマネージャーなどにみてもらうことでも、もっと楽にできる方法、他の物で代用できるアイディアなどをもらえることもあります。(執筆者:現役老人ホーム施設長 佐々木 政子)
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