*09:54JST 概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は7日続落、通貨レアル安の進行もブラジル株の圧迫材料 【ブラジル】ボベスパ指数 118408.77 -0.57%
9日のブラジル株式市場は7日続落。主要株価指数のボベスパ指数は前日比681.47ポイント安(-0.57%)の118408.77で引けた。日中の取引レンジは117901.04 - 119089.61となった。

売りが先行した後は狭いレンジでもみ合った。主要な貿易相手国である米中関係の悪化懸念が輸出伸びの鈍化観測を高めた。また、通貨レアル安の進行もブラジル株の圧迫材料となった。一方、指数の下値は限定的。連日の下落で値ごろ感が強まったほか、原油価格の上昇が資源セクターの支援材料となった。

【ロシア】MOEX指数 3099.52 +0.46%
9日のロシア株式市場は続伸。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比14.21ポイント高(+0.46%)の3099.52ポイントで引けた。日中の取引レンジは3083.77 - 3120.25となった。

買いが先行した後は狭いレンジで一進一退の展開を示した。原油価格の上昇が資源セクターの物色手掛かり。また、企業の配当に対する期待が高まっていることも対象銘柄の支援材料となった。一方、指数の上値は重い。米中関係の悪化懸念などが輸出伸びの鈍化観測を高めた。

【インド】SENSEX指数 65995.81 +0.23%
9日のインドSENSEX指数は強含み。前日比149.31ポイント高(+0.23%)の65995.81、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同61.70ポイント高(+0.32%)の19632.55で取引を終えた。

軟調な展開が続いた後は終盤プラス圏を回復した。インド市場のレーティングが引き上げられたことが好感された。バンクオブアメリカ・メリルリンチ(BOA/ML)は最新リポートで、インド市場のレーディングを引き上げたほか、NIFTY指数は年末まで2万500ptまで上昇するとの見方を示した。株式市場への国内資金の流入が加速しているほか、米国のリセッション懸念の後退が挙げられている。また、上場企業の好業績報告なども引き続き支援材料となった。

【中国本土】上海総合指数 3244.49 -0.49%
9日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比16.13ポイント安(-0.49%)の3244.49ポイントと3日続落した。約2週ぶりの安値水準に落ち込んでいる。

前日までの軟調地合いを継ぐ流れ。国内経済の先行き不安がくすぶっている。朝方公表された今年7月の中国物価統計は、消費者物価指数(CPI)がマイナス0.3%、生産者物価指数(PPI)はマイナス4.4%という結果。CPIは予想ほどではなかったが2021年2月以来、2年5カ月ぶりのマイナス圏に落ち込み、PPIは前月から改善したものの、市場予想(マイナス4.0%)以上に下落した。このところ、中国経済持ち直しの鈍化を示す指標が相次いでいる。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は7日続落、通貨レアル安の進行もブラジル株の圧迫材料