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6月30日のブラジル株式市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前日比525.78ポイント安(-0.41%)の126801.66で取引を終了した。127322.7から126198.8まで下落した。
売りが先行した後はマイナス圏で一進一退の展開を示した。欧州やアジアの一部では、感染力の強い新型コロナウイルス変異種(デルタ株)が流行し、行動規制を再び強化されていることが警戒されている。また、欧州市場の下落や通貨レアル安も足かせに。ほかに、6月のマークイット製造業購買担当者景気指数(PMI)などが翌日7月1日に発表されるため、見極めるムードも高い。
【ロシア】MICEX指数 3841.85 +1.35%
6月30日のロシア株式市場は3日ぶりに反発。主要指標のMOEX指数は前日比51.00ポイント高(+1.35%)の3841.85で取引を終了した。3779.28から3847.30まで上昇した。
前日の終値近辺でもみ合った後は上げ幅をじりじりと拡大させた。原油価格の上昇がウエートの高い資源銘柄の物色手掛かり。また、非鉄金属セクターの上昇も指数をサポートした。ほかに、国内での新型コロナウイルス変異種の流行をめぐり、ロックダウン(都市封鎖)という措置をなるべく避けるとの政府方針が、経済活動の停滞懸念をやや後退させた。
【インド】SENSEX指数 52482.71 -0.13%
6月30日のインドSENSEX指数は3日続落。前日比66.95ポイント安(-0.13%)の52482.71、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同26.95ポイント安(-0.17%)の15721.50で取引を終えた。
プラス圏で推移した後は終盤にマイナス圏に転落した。両指数とも過去最高値水準で推移しており、過熱感から利益確定売りがやや優勢となった。また、インフレ加速への懸念が根強いことが引き続き警戒された。原油価格の高騰がインド経済の回復に悪影響を与えていると指摘されている。また、財政収支の悪化懸念なども足かせとなった。
【中国本土】上海総合指数 3591.20 +0.50%
6月30日の上海総合指数は、中国共産党建党100周年の7月1日を明日に控え、堅調に推移した。主要指標の上海総合指数が前日比18.02ポイント高(+0.50%)の3591.20ポイントと3日ぶりに反発している。
中国景気の先行きが楽観される流れ。世界銀行は29日、中国の2021年国内総生産(GDP)成長率予想を8.5%と予測し、今年3月時点の予測値(8.1%)から0.4ポイント上方修正した。ただ、全体として上値は重い。世界経済の回復遅れが警戒された。欧州やアジアの一部では、感染力の強い新型コロナウイルス変異種(デルタ株)が流行し、行動規制を再び強化している。
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