13日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比51.98ポイント(1.78%)高の2967.68ポイントと反発し、約1カ月ぶりの高値水準を回復している。上海A株指数も上昇し、54.50ポイント(1.78%)高の3109.70ポイントで取引を終えた。

「米中通商問題の第1段階合意」報道を好感。米メディアは日本時間13日朝方、「トランプ米大統領は、15日の対中関税見送りを含む第1段階の通商合意を承認した」と伝えた。米中貿易摩擦の緩和により、中国景気の減速懸念も和らぐと期待されている。中国の政策期待も強まる状況。12日閉幕した翌年の経済政策方針を決める重要会議「中央経済工作会議」では、「積極的な財政政策」と「穏健な金融政策」の継続方針が強調された。

金融株が相場をけん引。中信建投証券(601066/SH)がストップ高、中国人寿保険(601628/SH)が5.9%高、招商銀行(600036/SH)が3.0%高で引けた。

海運・港湾、空運など運輸関連株もしっかり。中遠海運HD(601919/SH)が4.5%高、上海国際港務集団(600018/SH)が2.7%高、中国国際航空(601111/SH)が3.6%高と値を上げている。ドル建て債務の多い空運各社に関しては、元高メリットもクローズアップされた。この日の上海外国為替市場では、人民元相場が対米ドルで急伸し、一時は8月上旬の元高水準に達している。このほか消費関連株、医薬品株、公益株、自動車株、不動産株、建材株、ハイテク株なども買われた。

他の個別株動向では、家電メーカー中国大手の海爾智家(600690/SH)が7.8%高と急伸。グループ再編の動きが好感される。傘下の白物家電大手、海爾電器集団(ハイアール電器:1169/HK)を買収し、香港市場に重複上場するとの観測が広がった。

外貨建てB株も値上がり。上海B株指数が3.18ポイント(1.31%)高の245.92ポイント、深センB株指数が6.36ポイント(0.71%)高の902.37ポイントで終了した。

【亜州IR】




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情報提供元: FISCO
記事名:「 13日の中国本土市場概況:上海総合1.8%高で反発、金融セクター相場けん引