【ブラジル】ボベスパ指数 101339.68 +0.37%
1日のブラジル市場は4日続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比372.48ポイント高(+0.37%)の101339.68で取引を終えた。100973.48から102431.61まで上昇した。

終始プラス圏で推移し、終盤に上げ幅をやや縮小させた。米中通商摩擦への懸念がやや緩和していることが好感された。6月29日に開催された米中首脳会談では、米国が関税制裁第4弾の発動を先送りする方針を示したほか、5月から中断していた米中貿易協議の再開でも合意した。また、原油価格の上昇やブラジル株の一段上昇観測なども支援材料となった。

【ロシア】MICEX指数 2801.47 +1.29%
1日のロシア株式市場は反発。主要指標のMOEX指数は前日比35.62ポイント高(+1.29%)の2801.47で取引を終了した。2777.08から2813.44まで上昇した。

買いが先行した後は上げ幅を拡大させ、引けまで高値圏で推移した。原油価格の上昇が好感され、資源の一角に買いが広がった。石油輸出国機構(OPEC)が減産を9カ月間延長することで合意。また、米中貿易摩擦への懸念が後退したことも好感された。6月29日に開催された米中首脳会談では、米国が関税制裁第4弾の発動を先送りする方針を示したほか、5月から中断していた米中貿易協議の再開でも合意した。ほかに、企業の高配当発表が好感された。ガスプロム(GAZP)はこのほど、向こう3年の配当性向を50%とする方針を示した。

【インド】SENSEX指数 39686.50 +0.74%
1日のインドSENSEX指数は反発。前日比291.86ポイント高(+0.74%)の39686.50、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同76.75ポイント高(+0.65%)の11865.60で取引を終えた。

終始プラス圏で推移し、終盤に上げ幅を拡大させた。アジア市場がおおむね堅調な値動きを示したことを受け、インド株にも買いが優勢。また、米中対立の激化懸念がいったん後退していることも好感された。6月29日に開催された米中首脳会談では、米国が関税制裁第4弾の発動を先送りする方針を示したほか、5月から中断していた米中貿易協議の再開でも合意した。また、米企業による中国通信大手ファーウェイへの部品販売について、安全保障上の問題がないことを前提として認める方針を示した。

【中国本土】上海総合指数 3044.90 +2.2%
1日の上海総合指数は大幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比66.02ポイント高(+2.2%)の3044.90ポイントと2日ぶりに反発した。節目3000ポイントの突破は6月24日以来。

米中貿易協議の再開合意が好感される流れ。6月29日の米中首脳会談を終えた後、米国側は新たな追加関税の導入を延期し、5月初から中断していた米中通商協議を再開すると発表した。トランプ大統領は会談後の記者会見で、「少なくとも当面は(for at least the time being)、対中関税を引き上げないことを約束した」と説明。棚上げ期間を明示しなかったものの、通商合意が可能かどうかを確認するため、中国側と協力していく考えを示している。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 概況からBRICsを知ろう ブラジル市場は4日続伸、米中通商摩擦への懸念がやや緩和