週明け16日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比12.05ポイント(0.36%)安の3378.47ポイントと反落した。上海A株指数も下落し、12.55ポイント(0.35%)安の3537.91ポイントで取引を終えている。

深セン銘柄が急落し、投資家のセンチメントを冷やす。ベンチャー企業株で構成される深セン創業板指数は徐々に下げ幅を広げ、後場に入り一段安となった(2.3%安で終了)。上海総合指数は朝方にプラス圏で推移する場面がみられたものの、後場に入り下落に転じた。

業種別では、IT関連株の下げが目立つ。システム開発の用友網絡科技(600588/SH)が6.1%安と急反落した。メディア関連株も軒並み安。第19回共産党大会の開幕を18日に控えるなか、言論統制強化の動きなどが警戒された。バイオ医薬関連株、不動産株、空運株なども売られている。

半面、時価総額上位の金融株はしっかり。中国建設銀行(601939/SH)が1.4%高、中国農業銀行(601288/SH)が1.1%高、中国人寿保険(601628/SH)が1.5%高で引けた。上海市場の代表的な50銘柄で構成される「上海50A株指数」は0.5%高と反発している。重要会議を前にして、急落場面では「国家隊」(政府系ファンド)が大型株を買い支える——との観測も根強い。

一方、外貨建てB株相場は値下がり。上海B株指数が3.57ポイント(0.35%)安の356.52ポイント、深センB株指数が6.11ポイント(0.50%)安の1207.20ポイントで終了した。

【亜州IR】




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情報提供元: FISCO
記事名:「 16日の中国本土市場概況:上海総合0.4%安と反落、上海50A株指数は0.5%高