12日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比5.49ポイント(0.17%)安の3197.54ポイントと3日続落した。上海A株指数も下落し、5.77ポイント(0.17%)安の3348.75ポイントで取引を終えている。

重要イベントを前に買い手控えの動き。中国では今週14日、5年に1度の「全国金融工作会議」が開催される予定だ。金融監督の強化などに対する警戒感が改めて強まっている。あす13日には、6月・中国貿易統計が発表される見込みだ。

業種別では、保険株が安い。中国太平洋保険(601601/SH)が3.0%、中国人寿保険(601628/SH)が1.4%ずつ下げた。IT関連株も急落。金融機関向けセキュリティーソフトの深セン市金証科技(600446/SH)とシステム開発の東軟集団(600718/SH)がそろって2.3%安で引けた。運輸関連株や自動車株、消費関連株、発電株なども売られている。

半面、前日に下げの目立った資源株はしっかり。北方稀土集団(600111/SH) が3.6%高、洛陽モリブデン(603993/SH)が1.2%高とそろって反発した。ゼネコン株なども上げが目立っている。銀行株も堅調に推移した。

外貨建てB株相場は値下がり。上海B株指数が0.11ポイント(0.03%)安の327.84ポイント、深センB株指数が0.74ポイント(0.06%)安の1161.47ポイントで終了した。

【亜州IR】



<CS>

情報提供元: FISCO
記事名:「 12日の中国本土市場概況:上海総合0.2%安と3日続落、保険株に売り