2. 事業セグメント別の動向 (1) 薬局事業 a) 出退店とM&Aの状況 クオールホールディングス<3034>の2024年9月末の店舗数は953店舗となり、前期末比で33店舗増となった。自力出店(売店を除く)で12店舗、M&Aによる取得で26店舗の合計39店舗を出店し、6店舗を退店(閉店5店舗、事業譲渡1店舗)した。期初計画では通期で自力出店16店舗、M&A30〜40店舗(年商65億円)を計画していたことから、進捗率は極めて順調となっている。今回、M&Aでは山梨県内に18店舗展開する(有)ダイナを子会社化し、同県へ初進出を果たしたほか、JR山手線沿線に店舗を展開し、365日開局など利便性の高い薬局を運営する(株)行徳ファーマシー及び(株)ボトムハートを子会社化した。
b) 調剤売上高の状況 薬局事業の売上高は、調剤薬局の調剤売上高と売店やECなどの商品売上高で構成される。2025年3月期中間期の売上内訳を見ると、調剤売上高が前年同期比3.8%増の77,973百万円、その他売上高が同4.9%増の6,106百万円といずれも増収となった。調剤売上高の内訳を出店期・タイプ別で見ると、自力出店店舗のうち既存店については同3.3%増、金額ベースで785百万円の増収となり、新店(売店を除く)については新規出店が前年同期の16店舗から12店舗に減少したことから、同29.5%減、金額ベースで204百万円の減収となった。またM&Aなどで取得した店舗については、既存店と新店合わせて同4.4%増、金額ベースで2,245百万円の増収となった。