a) 国内でのバーチャル展開 国内では国際バカロレア教育のさらなる普及拡大に向けて、高校生を対象にオンライン完結型またはブレンド型(リアルとオンラインの組み合わせ)の2通りの形態で「グローバル・リーダーシップ・ディプロマ」のプログラムを提供していく。2023年にはAJISで初の卒業生を2名(オンライン完結型)輩出したほか、提携校である(学)九州ルーテル学院でも1名(ブレンド型)輩出している。
b) 国内でのプラットフォーム展開 AJISだけではリソースが限られるため、国内では提携校を拡大しプラットフォーム展開による拡大も推進していく。第一弾として、2022年に九州ルーテル学院と包括連携協定を締結し、高校生向けを対象に国際バカロレアのカリキュラムの提供を開始した。九州ルーテル学院では2024年に大手半導体メーカーであるTSMC(台湾)の工場が開設されるのに合わせて、台湾から訪日する従業員の子女を受け入れる体制を整え、その一環として国際教育カリキュラムを提供するためにGLDプログラムを構築していたアオバがパートナーとして選ばれた。その他の高校においてもGLDプログラムを導入したいとのニーズがあると見ており、導入校数を広げていくことで国内事業を拡大する戦略だ。
c) アジア・オセアニア市場での展開 国際バカロレア機構において、DPを対象としたオンラインプログラムの試験的運用が2024年度から開始されることが決定し、2024年4月時点でアオバを含めて5校がオンライン校として認定された。このうちアジア・オセアニア地域(東京から時差±3時間以内)に関しては、アオバ1校のみで展開していくことになる※。現在、2024年度シーズンの開講に向けた生徒募集を行っている段階にある。アオバにて1人担当者を配置し、現地での広告出稿や現地エージェントとの協業のほか、国際バカロレア認定校でもMIP(中等部)までしか提供していない学校にコンタクトして、案内告知などを行いながら、生徒を獲得していく戦略となっている。地域によっては通常の高校に通いながら、DPのプログラムを別途オンラインで受講するといった生徒が出てくることも考えられる。